“無名のナガノ”が魅せた 通算4アンダーで8位浮上「ポジティブな疲れ」楽しむ

 「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・第3日」(17日、ロサンゼルスCC=パー70)

 12位から出た永野竜太郎(35)=フリー=が1イーグル、3バーディー、3ボギーの68で回り、通算4アンダーで首位と6打差の8位に浮上した。松山英樹は6バーディー、3ボギーの67で2アンダーの12位。桂川有人は75と落として通算5オーバーの50位。78と崩れた石川遼は10オーバーで65位。ウィンダム・クラークとリッキー・ファウラー(ともに米国)が10アンダーでトップに並んだ。1打差3位にロリー・マキロイ(英国)。

 海外メディアに「無名のナガノが名をはせた」と報じられる大活躍だ。永野が1番パー5で4メートルを沈め、3日連続のバーディー。3番パー4もバーディーとすると、8番パー5ではグリーン左の砂まじりの深いラフから約20ヤードの第3打を直接入れてイーグルとした。

 「良いクッションで入ってくれた。ラッキーだった」。2日目までと比べフェアウエーやグリーンは硬くなり、ピン位置の難易度も高くなった。そんな中での上位争いを「めちゃくちゃ楽しんでいる」と声を弾ませる。

 3ホールあるパー5で、3日間合計で9アンダー。「今の自分の力で、どうやったらこの1ホールをこなせるか、トライできるかを考えると疲れ方が違う」と必死に食らいつくが、「ポジティブな疲れなので楽しい」と大舞台を存分に味わう。

 10位以内なら来年の出場権を得られる絶好の位置につけるが「自分のゴルフがどこまで通用するか、楽しみたい」。最終ラウンドも無欲で臨む。

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