ツアー未勝利の20歳・仁井優花が4位浮上 66の好スコア「やるだけかなと」

 雨の中、傘を差してラウンドする仁井優花(撮影・開出牧)
 自らデザインしたユニコーンが描かれた仁井優花のヤーデージブックカバー
 18番、サードショットを放つ仁井優花(撮影・開出牧)
3枚

 「女子ゴルフ・アース・モンダミン・カップ・第3日」(24日、カメリアヒルズCC=パー72)

 22位で出た20歳の仁井優花が1イーグル、6バーディー、2ボギーの66でスコアを六つ伸ばし、通算9アンダーで首位と1打差の4位に浮上した。通算10アンダーの首位にサイ・ペイイン(台湾)、山下美夢有、岩井明愛の3人が並んだ。1打差の4位に仁井と岩井千怜、稲見萌寧、申ジエ(韓国)の4人。2打差8位に桑木志帆と佐藤心結がつける混戦となった。

 仁井は7番パー4で右ラフからの残り83ヤードの第2打を、58度のウエッジでカップインさせてイーグル。続く8番パー5は1メートルを沈めてバーディーとした。

 66はこの日ベストタイの好スコア。「今日は集中してできてたので、あんまりスコアのことも気にせずにプレーできたところが良かったかな」と振り返った。

 最近の女子ゴルフ界で多くの勝利を挙げる選手に囲まれている。大院大高では昨年新人で2勝を挙げた川崎春花の1年先輩。双子姉妹の岩井明愛、千怜とは同学年でジュニア時代には海外遠征をともにした。

 同じ大阪出身の昨季女王、1学年先輩の山下美夢有とも小学時代からしのぎを削る。前週ツアー10勝目を挙げた山下のお祝いで寿司を食べに行き、お礼にピアスをプレゼントする間柄だ。「自分にもいつかチャンスが来るかなと思って、あんまり焦らずにやっている」というが、そのチャンスが到来した。

 ヤーデージブックカバーには、自らiPadでデザインしたユニコーンが描かれている。欧米の神話に出てくる架空の動物で、幸運の象徴。大リーグを席巻する大谷翔平の米国でのニックネームでもある。

 初優勝がかかる最終日へ「やるだけかなと思う。あまり順位のこととかスコアのことは気にせずやりたい」。この日と同じ無心のプレーで、おとぎ話のようなサクセスストーリーを完成させる。

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