「女子ゴルフ・アース・モンダミン・カップ・最終日」（２５日、カメリアヒルズＣＣ＝パー７２）

　４位で出た申ジエ（３５）＝韓国＝が４バーディー、ボギーなしの６８でスコアを四つ伸ばし、通算１３アンダーで並んだ岩井明愛とのプレーオフを制して逆転優勝した。ダイキン・オーキッド・レディース以来の今季２勝目は、米ツアーを兼ねたものなどを含め日本での３０勝目。日本ツアー会員としては２８勝目で、永久シードまであと２勝となった。１打差３位に菊地絵理香、１１アンダーの４位に笠りつ子ら６人。前週Ｖの山下美夢有は１０アンダーで１０位だった。

　亡き祖母とつかんだ優勝だ。１８番パー５でのプレーオフ１ホール目。申ジエが残り８５ヤードを５４度のウエッジで放った第３打は、ピン奥からバックスピンで戻りカップをかすめた。「おばあさん、見てください」と１メートル強のウイニングパットを決め、力強く拳を握った。

　５月末のリゾートトラスト・レディース直前に祖母のキム・ギリムさんを亡くし、大会後に大粒の涙をこぼした。「今週の試合前の月曜日、夢に出てきて応援してもらった」。この日のスピーチで涙ながらに感謝した。

　若手のホープを退け、日本ツアー会員として２８勝目。永久シードまであと２に迫った。「本当に自信になった。永久シードまで残り２勝。頑張ります」と宣言した。