小林伸太郎2位浮上 2勝目へバーディーラッシュ 伸び盛り36歳「やってきたこと間違ってなかった」
「男子ゴルフ・長嶋茂雄招待セガサミー・カップ・第3日」(1日、ザ・ノースカントリーGC=パー72)
16位から出た小林伸太郎(36)=栃木ミサワホーム=が5連続バーディーを含む10バーディー、1ダブルボギーでこの日ベストスコアの64をマーク。通算15アンダーで片岡尚之と並んで2位に浮上した。中島啓太は8アンダーの25位で、5月のミズノオープンから続いていた最終日最終組の連続記録は5週でストップした。ジェイブ・クルーガー(南アフリカ)が18アンダーで単独首位。
痛恨のダブルボギーが出ても、小林はポジティブに捉えた。ワンオン狙い可能な17番パー4。刻んで安全策を取ったが、ウエッジで放った2打目がグリーン手前の池にドボン。それでも「他にも偶然みたいなバーディーがいっぱい取れたので十分」と前を向いた。
まさに所構わずのバーディーラッシュだった。12、15番で8メートルのロングパットが入ればパー5の13番は2オンから手堅く奪取。14番はグリーン手前からチップイン。難所の16番パー3では2メートルにつける好ショットで5連続バーディーとした。
遅咲きの36歳は昨年10月のバイ・ザ・プレーヤーズで悲願の初優勝。しかし、その後は5戦連続予選落ちするなど壁を突き破っても、また一つ大きな壁にぶち当たった。
「自分の中で何がいけなかったのか不明確なまま今年に入った」。復調への答えは見いだせなかったが、オフは飛距離アップや100ヤード以内のショットコントロール改善へ。ボールもパターも変えて、必死に巻き返しを期した。
オフの成果も実って36歳はまだまだ伸び盛り。今季は成績上位も多く、現在賞金ランキング20位と善戦中。「やってきたことは間違っていなかったと思う」と手応えをつかんだ苦労人が、逆転の2勝目をつかんでみせる。