20歳・桑木志帆 雨風なんの!初V王手 岩井姉妹と同学年「私の存在に気づいてもらえたら」
「女子ゴルフ・資生堂レディース・第3日」(1日、戸塚CC西C=パー72)
2位で出た桑木志帆(20)=岡山御津CC=が3バーディー、2ボギーの71でスコアを一つ伸ばし、通算7アンダーで自身初の首位に立った。最終日にツアー初優勝を目指す。ともに5位から出た宮田成華と岩井明愛が69、3位で出た藤本麻子は70で回り、桑木と並び7アンダーでトップ。1打差で6アンダーの5位に桜井心那、2打差6位に永井花奈がつけた。3打差の7位に菅沼菜々と内田ことこ。
雨風の中でスコアも順位も一つずつ伸ばした。「内容的には50点くらい。ドライバーがフェアウエーに行かなかったので苦しかったが、そこからリカバリーできた」と桑木。2番パー5は1打目を右ラフに入れたが、レイアップからの第3打を30センチにつけ、最初のバーディーを奪った。
このところのショットの不調を修正しきれなかった。「練習場ではうまくいくが、コースに出ると思うように体が動かない」。それでもこの位置にいることを「不思議な感じ。調子がそんなによくないのに」と感じている。ただショットの不調を救ってくれているのがパッティングだ。
9番は3メートル、16番は2メートルのバーディーパットを沈めた。月曜日に埼玉県越谷市を訪れ、パッティングコーチの橋本真和氏の指導を受けた。わずか1日だったが「今週に生きている。入っても外れてもストロークには納得している」という。
スタジオでストロークを計測し、ヘッドが減速してボールに当たっていると判明。この日のスタート前もメトロノームを聞きながら、加速したインパクトを意識した。
4人が並ぶとはいえ自身初の首位に立った。同学年では岩井ツインズが2人合わせて5勝を挙げているが「岩井姉妹が目立っているので、私の存在に気づいてもらえたら」。2002年度生まれ3人目の初優勝を目指す。