ペブルビーチ沸かせた岩井ツインズ 千怜&明愛、名物7番ホールでドンピシャショット

 18番でティーショットを放つ岩井千怜。イーブンパーで21位(共同)
 
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 「米女子ゴルフ・全米女子オープン選手権・第1日」(6日、ペブルビーチ・リンクス=パー72)

 21歳の双子姉妹が初挑戦のメジャーで本領を発揮した。妹の岩井千怜が4バーディー、4ボギーのイーブンパーで21位発進。姉の明愛(ともにHonda)は76で4オーバーの83位につけた。畑岡奈紗は69で首位と1打差の3位。野村敏京と西郷真央は13位、2年前の大会を制した、笹生優花は岩井千と同じ21位。古江彩佳は39位。渋野日向子と昨年の全米女子アマチュア選手権覇者の馬場咲希(東京・代々木高)は124位。林希妤(中国)とキム・ヒョージュ(韓国)が68で首位に立った。

 世界中のゴルファーがあこがれるペブルビーチで、ツインズが躍動した。そろって沸かせたのが後半の7番パー3。海に向かって打ち下ろす名物ホールだ。まずは妹の千怜だ。

 「大きめのクラブで押さえて打ったが、すごく当たりもよくて、狙った方向にも飛んでくれた。あの感触は良かった」。ピン奥グリーンエッジにつけると、3・5メートルをパターで沈めてこの日4個目のバーディーを奪った。

 今度はその2組後。姉の明愛が放ったボールは2バウンドして113ヤード先のピンの根元を直撃した。惜しくもカップには入らず、バックスピンで4メートルも戻りパー。それでも全米中に姉妹の存在を知らしめるには十分なショットだった。

 午後スタートの初日に、先に輝いたのは明愛だった。3ホール目の12番パー3で、グリーン手前バンカーからのチップインバーディーを決め、右手を上げて応えた。続く13番パー4はグリーン右エッジからの10メートルをパターで沈め、少し驚いたように体を後ろにそらせて喜んだ。千怜も負けていない。15番パー4でグリーン手前から9メートルのアプローチを沈め、バーディーを奪った。

 中盤以降は明暗が分かれた。明愛は12、13番の連続バーディー後、14番から16番のダブルボギーを含め4連続でスコアを落とし後半も5番でダボ。「大変だった。バーディーも取れたが、あの二つのダボが痛かった」と振り返った。一方の千怜は後半に3バーディーを奪いイーブンパーと上々の初日だ。

 夕闇が迫る冷たい風の中で寒さに震えながらも、二人の表情は暗くない。明愛が「今日も楽しかったので、あしたも自分らしく楽しく頑張る」と言えば、千怜も「明日もアンダーパーで回りたい。たくさんバーディーを取ってファンに楽しいゴルフを見せたい」。今季国内ツアーをけん引するツインズが2日目も大暴れする。

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