「女子ゴルフ・ミネベアミツミ・レディース北海道新聞カップ・第３日」（８日、真駒内ＣＣ空沼Ｃ＝パー７２）

　２位から出た宮沢美咲（２０）＝ＨＥＳＴＡ大倉＝が４バーディー、１ダブルボギーの７０で回り、通算９アンダーで首位と２打差の２位をキープした。プロ２年目での初勝利を目指す。同じく２位から出た小祝さくらが６８をマークして、通算１１アンダーの単独首位に浮上。２日目まで首位だった菊地絵理香は７アンダーで３位に後退した。いずれも北海道出身の３人は最終日最終組で回ることになり、予選ラウンド初日から４日間連続同組の珍事となった。

　北海道千歳市出身、プロ２年目の宮沢に初優勝のチャンスが来た。３日連続の道産子３人娘の組み合わせの中、地元ギャラリーの期待に応える７０。最終日も小祝、菊地とツアーを複数回制している地元の“なまら”すごい先輩たちとのＶ争いに、「明日も一緒にプレーできてうれしい」と笑顔を見せた。

　重圧のかかる状況だが、夜は中学時代の親友と電話をしながらゲームに興じ、気分転換を図ったという。その親友が地元テレビ局のカメラ助手の仕事で今大会に携わっている。会場でも激励されたと言い「集中し、初優勝したい」と意気込む。

　初の最終日最終組。「周りのことを気にせず自分のことを考えていけたら」。目の前の一打一打に集中し、地元で初Ｖをつかむ。

　◆宮沢美咲（みやざわ・みさき）２００２年９月１３日生まれ。北海道千歳市出身。７歳から父の勧めでゴルフを始める。青森山田札幌校から、２１年１１月のプロテストに２度目の挑戦で合格。１０月のスカイ・レディースＡＢＣ杯で優勝するなど昨季下部ツアーの賞金ランキング２位で、今季前半戦の出場資格を獲得した。趣味はゲーム。１６０センチ、６０キロ。ＨＥＳＴＡ大倉所属。