畑岡奈紗 通算8アンダー2位浮上「チャンス決められてよかった」 悲願初メジャー制覇へ首位と3打差

 「米女子ゴルフ・エビアン選手権・第3日」(29日、エビアン・リゾートGC=パー71)

 4位から出た畑岡奈紗(24)=アビームコンサルティング=が4連続を含む6バーディー、3ボギーの68でスコアを三つ伸ばし、通算8アンダーで2位に浮上した。2位で出た笹生優花は71で6アンダーの5位に後退。山下美夢有が67で1アンダーの23位。渋野日向子は69でイーブンパーの30位。勝みなみは72、古江彩佳は70でともに2オーバーの47位。セリーヌ・ブティエ(フランス)が11アンダーで単独首位を守った。

 畑岡が前半で一気に追い上げた。1番で5メートルを沈めてバーディー発進。3番のボギー後は4番で奥からの4メートルを流し込んでバウンスバックした。5番パー3はピン右の狭いサイドを攻めて1メートルにつけ、6番は3メートル、7番は2・5メートルを沈めて4連続バーディー。「前半はチャンスにつけたところで決められてよかった」と振り返った。

 後半は二つ落とし、短い最終18番パー5も第1打を右ラフに外すなどパー。「フェアウェーに置かないと2オンを狙えないっていうのは分かっていながらできなかった」と悔やんだが、首位と3打差で十分に逆転可能だ。

 前戦で3週前の全米女子オープン選手権は、首位で迎えた最終日に崩れて4位に終わった。敗れた瞬間の光景、悔しさを脳裏に焼き付けて思いを新たにしたが、メジャー制覇のチャンスはまたすぐに到来した。

 優勝争いの鍵について「最後は本当にグリーン上(の勝負)になるんじゃないか」。エビアンのグリーンを攻略し、今度こそメジャー制覇をなし遂げる。

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