畑岡奈紗はメジャー制覇ならず 笹生優花とともに3位 エビアン選手権
「米女子ゴルフ・エビアン選手権・最終日」(30日、エビアン・リゾートGC=パー71)
2位で出た畑岡奈紗は3バーディー、4ボギーの72でスコアを一つ落とし、通算7アンダーで笹生優花とともに3位に終わった。首位で出たセリーヌ・ブティエ(フランス)が通算14アンダーでメジャー初優勝。昨年の覇者、ブルック・ヘンダーソン(カナダ)が8アンダーで2位。
最後の最後に意地を見せた。18番パー5で畑岡は、右ファーストカットからの第3打をピン右20センチにつけバーディー。何とか3位で踏みとどまった。
悲願のメジャー制覇へ、同じ最終組のブティエを3打差で追いスタート。1番はともにバーディー発進だったがその後は圧倒された。2、5番もバーディーとして14アンダーとしたライバルに対し、畑岡は6番パー4で第3打をグリーン左に外しボギー。8アンダーに落とし、この時点で6打差がついた。
後半の11番パー4で5メートルを沈めてバーディーとし、13番で落としたブティエに4打差まで迫ったが、追い上げはここまで。14、15番を連続ボギーとし、17番も落とした。ホールアウト後の中継局インタビューでは「きょうはバーディーでいいスタートが切れたと思ったが、なかなか昨日みたいに前半は思うようにいかなかった。後半は自分が今、不安に思っているショットにミスが出てしまった」と振り返った。
3週前の全米女子オープン選手権に続き、最終日最終組で優勝を逃した。それでもメジャーでは唯一、トップ10がなかったエビアン選手権で自己最高の3位。「始まる前は状態があまりよくなくて、正直この位置で終われるとは思っていなかった。悔しい気持ちはあるが、やっとこの試合でもトップ10に入れた。目指すところは本当に優勝だけかなと思う」。2週後の今季メジャー最終戦、AIG全英女子オープンでの雪辱を誓った。