鈴木愛 大会レコードタイ通算15アンダーで2年ぶりV「ホッとしています」 自身初ノーボギーで頂点に

 「女子ゴルフ・北海道meijiカップ・最終日」(6日、札幌国際CC島松C=パー72)

 首位から出た元賞金女王の鈴木愛(29)=セールスフォース=が5バーディー、ボギーなしの67をマークし、大会レコードタイの通算15アンダーで、2021年7月の資生堂レディース以来2年ぶり、ツアー通算18勝目を挙げた。7位から出た桑木志帆が66と追い上げ、通算12アンダーの2位。1打差の2位から出た川崎春花は通算10アンダーの3位だった。

 雌伏の時を経て、かつての女王がついに復活した。2年ぶりのウイニングパットを沈めると、鈴木はグリーン上で両手を上げて喜びを爆発。17、19年に賞金女王に輝いた時の無類の強さが戻ってきた。

 「今日は絶対にセーフティーなゴルフだけはやめようと。逃げないゴルフで最後までやり続けることを決めていた」

 自身初のノーボギー優勝&大会レコードタイの完勝劇。前週大会の最終日に単独首位から攻めきれずに優勝を逃した反省を生かし、強気に自分らしいゴルフを貫いたからこそできた。細心の注意を払っていた出だしの1番は、グリーン手前から寄せワンのパー発進。スタートダッシュを成功させると、以降は同組のささき、川崎との追い比べでも果敢にピンを攻め続けた。

 100ヤード以内の精度の高さが光った。ささきに一打遅れていた8番で、残り92ヤードから3メートルにつけるバーディーで並ぶと、9番は残り44ヤードを30センチのベタピンで一歩リード。12番でも85ヤードから1メートルにつけたように、短いクラブを武器に、優勝争いを突き進んでいった。

 19年には年間7勝も挙げたが、近年は不振に陥った。20年のコロナ禍で練習量は激減。さらに、ファンの生の声援が無くなったことで「誰も応援してくれていない感じがつらくて、気持ちも落ちていた」と心にくすぶるものもあった。

 ファンの声が鈴木のパワーの源。母の美江さんは「ファンの顔を覚えているんです」と明かす。「ようやく優勝する姿を見せられてホッとしています」と鈴木。大切な人たちに待望の1勝を届けた。

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