19歳・桜井心那 メジャー初出場7位発進「全く緊張しなかった」 強心臓で日本勢トップ
「女子ゴルフ・AIG全英女子オープン・第1日」(10日、ウォルトンヒースGC=パー72)
メジャー初出場の桜井心那(19)=ニトリ=が70をマークし、畑岡奈紗、勝みなみ、穴井詩らとともに首位と2打差の7位スタートとなった。山下美夢有、西村優菜、岩井千怜が71で19位で古江彩佳と川崎春花は72で33位。笹生優花は74で81位につけ、2019年大会覇者の渋野日向子は75で103位、アマチュアの馬場咲希は76で114位と出遅れた。68のアリー・ユーイング(米国)が単独トップに立った。
初めて出場したメジャーで初日から日本勢のトップに並び、2打差の7位につけた。前半の連続バーディーでリズムに乗り、好発進となった19歳の桜井は「スコア自体に驚きはない」と胸を張った。
大舞台でも「全く緊張しなかった」と強心臓ぶりを発揮した。パー3の5番で4メートルのバーディーパットを沈め、ティーショットを右のブッシュに打ち込んだ6番も、第3打を5メートルに寄せてさらに一つ伸ばした。
昨春に長崎日大高を卒業し、今季から国内ツアーに本格参戦したばかり。7月までに初優勝を含め2勝を挙げた新鋭は、慣れない海外での戦いにも「全英に出ている感じがしない。軽井沢の試合みたい」と浮足立つことはない。
海外志向が強く、同じ組で回った李晶恩(韓国)のプレーに「全然曲げないし距離も出る。レベルが違った」と刺激を受けた。混戦の上位に堂々と名を連ね「メジャーだからといって怖さはない。楽しみな気持ちしかない」と虎視眈々(たんたん)とさらなる躍進を狙う。