畑岡奈紗は9位で最終日へ 「6打差以内ならまだまだチャンスある」悲願のメジャー制覇へ AIG全英女子オープン

 16番でショットを放つ畑岡奈紗
 13番で拍手に応える畑岡奈紗
2枚

 「女子ゴルフ・AIG全英女子オープン・第3日」(12日、ウォルトンヒースGC=パー72)

 9位で出た畑岡奈紗が3バーディー、2ボギーの71でスコアを一つ伸ばし、通算4アンダーの9位で終えた。首位とは5打差。

 強風と寒さの中で、堅実なゴルフを展開した。「本当に今日は風が強く、前半はかなり(2打目以降の)距離が残るホールが続き、パーをできるだけ重ねていこうと思いながらやっていた。ボギーが先行する中、前半を1アンダーで折り返せたっていうのはすごく大きかったと思う」と一日を振り返った。

 2番でボギーが先行したが崩れない。6番パー5で第3打を50センチにつけてバーディーとすると、8番パー4は7メートルを沈めてバーディー。後半も14番のボギーを16番パー5のバーディーで取り返した。

 「8番はすごくいい距離(のパット)が決まってくれた。後半も本当に一筋入らないところがあったが、感覚的にはそんなにグリーン上は悪くない」と手応えは十分。「ティーショットが少し不安な点がある」というが、最終日を残すだけ。追い上げるしかない。

 7月のメジャー2戦はいずれも惜敗。全米女子オープン選手権は、首位で迎えた最終日に崩れて4位。エビアン選手権も3打差2位で迎えた最終日に追い上げられず3位に終わった。これが今年最後のチャンスだ。

 「6打差以内なら、まだまだ全員に可能性があるコンディション。最後まであきらめず、1ホールずつチャンスにつけて決めていくだけ」。そう自分に言い聞かせるように話した畑岡。今度こそ悲願のメジャータイトルをつかみ取る。

 日本勢では3日目まで2位の勝みなみが74で二つ落とし、通算3アンダーの14位に後退。予選を61位で通過した岩井明愛が6バーディー、3ボギーの69で三つ伸ばし、通算1アンダーとして西村優菜と並び17位。吉田優利、桜井心那、古江彩佳、山下美夢有は2オーバーで44位。西郷真央は7オーバーで70位、川崎春花は13オーバーで73位となった。

 リリア・ブ(米国)とチャーリー・ハル(英国)が通算9アンダーで首位に並んだ。1打差3位にエンゼル・イン(米国)と金孝周(韓国)。2日目まで首位のアリー・ユーイング(米国)は2打差5位に後退。

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