松山英樹 PO第2戦へ進出 後半追い上げ16位 重圧に打ち勝ち「今やれることはやった」
「米男子ゴルフ・プレーオフ第1戦・フェデックス・セントジュード選手権・最終日」(13日、TPCサウスウインド=パー70)
38位から出た松山英樹(31)=LEXUS=は1イーグル、4バーディー、1ボギーで65の好スコアをマークし、通算9アンダーの271で16位に入った。松山は年間ポイントランキングで57位から47位に浮上。上位50人が進むプレーオフ第2戦のBMW選手権へ進出した。ルーカス・グラバー(米国)が同じ通算15アンダーのパトリック・カントレー(米国)とのプレーオフを制して前週に続く優勝。
プレーオフ第2戦出場が懸かった瀬戸際で、松山の勝負強さが際立った。15番でバーディーを奪うと悪天候による中断を挟んでも集中力を保ち、16番(パー5)で2オンから約3メートルを沈めてイーグル。17番もバーディーと一気にスコアを伸ばし「今やれることはやったつもり」と心地よい疲れに浸った。
第2戦に進むには、この大会終了時点のポイントランキングで50位以内に入ることが求められる中、最終日の中盤まで歯がゆい展開が続いた。プレー再開後の16番から「三つ伸ばさないとチャンスはないと思っていた」。厳しい状況を自覚しながら正確なショットで重圧に勝ち、ランクを47位まで押し上げた。
松山にとって、プレーオフ最終戦への強い思いがある。昨年まで9年連続で進んでおり、ツアーによると継続中の記録では最長を誇る。第2戦からはより厳しさを増すが「来週の4日間も、このラウンドの最後のようなゴルフをしないと」と突破だけを見据えた。