西郷真央が大会コースレコード63 9アンダーで単独首位発進 CATレディース
「女子ゴルフ・CATレディース・第1日」(18日、大箱根CC=パー72)
西郷真央が9バーディー、ボギーなしの63をマークし、9アンダーで単独首位発進した。63はツアーでの自己ベストで、昨年に山下美夢有がマークした64(8アンダー)を上回る大会コースレコード。「びっくりしている。自分のベストスコアでもあるので、久しぶりに更新できてすごくうれしい」と振り返った。
出だしの1番パー5は第3打をピン上1・5メートルにつけてバーディー。4番パー4で4・5メートルを沈めると、5番パー3は下りの5メートルを流し込んで連続。前半だけで4個、後半は14番からの3連続を含む5バーディーを加え「ショットが比較的安定し、パッティングもすごくいい距離を決められたので、スコアにつながった」。首位に立つのは昨年10月の樋口久子・三菱電機レディース第1日以来で今季初めてだ。
昨季は開幕戦のダイキン・オーキッド・レディースでのツアー初Vから出場10試合で5勝を挙げる圧倒的な強さを見せつけたが、その後は失速。シーズン最終盤はティーショットが曲がり、最終戦のツアー選手権リコー杯では通算35オーバーの最下位に終わった。
オフに徹底的に体を鍛えて臨んだ今季もショットに不安を抱えていたが、夏場に入って徐々に改善。この日もストレートに近いフェードボールで同組の勝を飛距離で上回る場面もあり「だいぶ前から、ショットに関してはかなり良くなってきて、今は違った課題を練習している」と話すまでになった。
6月以降は全米女子プロ選手権、全米女子オープン、エビアン選手権、AIG全英女子オープンと海外メジャーに出場。欧米の硬いフェアウエーでプレーする中で、サンドウエッジ一辺倒だったグリーン周りの引き出しが増えた。
この日も最終18番パー5でグリーン脇からの第3打を、48度のウエッジで転がすアプローチで30センチに寄せバーディー締め。「うまく打てた。新しい引き出しが増えたことで、セカンドショットの許容範囲が増えてくる。ワンパターンじゃなくてよくなってきたので、楽しんでできてる」
これ以上ないスタートを切ったが「継続させるというよりは明日のゴルフを自分でしっかり作っていくところに集中したい」。今は中間距離を打つ際の体の動かし方など、次々と出てくる課題に取り組んでいる段階。それを克服した先に、昨年5月以来のツアー6勝目がある。