幻の首位に上田桃子はガックリ「やりたかった…」最終R首位浮上も雷雲接近で中止の不運 2週後のメジャーへ気持ち切り替え
「女子ゴルフ・ニトリ・レディース・最終日」(27日、小樽CC=パー72)
最終ラウンドが行われ、午前10時26分に雷雲接近のために競技中断に。天候回復が見込めないため、午後1時に最終ラウンドが中止となり、54ホールの短縮競技となる。優勝者の決定については、第3ラウンド首位の申ジエ、岩井明愛、菊地絵理香でプレーオフを行う予定だ。
最終ラウンドを4位から出た上田桃子(37)=ZOZO=は、9ホールを終えて、4バーディー、ボギーなし。通算12アンダーに伸ばし、申ジエと並んで首位だった。しかし、中止によって第3ラウンドまでの成績が最終成績となり、上田の首位は幻のものとなった。
不運な中止に、上田は「やりたかったです」と苦笑いを浮かべながらもガックリ。この日は7番で10メートルを沈めるなど、グリーン上で好調。「昨日終わってコーチと修正できて、きょうはパッティングがいい感じで決めていたので…」とうらめしげに語ったが、「こればっかりはどうしようもできないので、仕様がない」とうなずくしかなかった。
事前の天気予報では、9時から16時にかけて断続的に雷雨の予想だったため「覚悟してた」と言うが、「ここまでとは」と予想外の雷雨だった。
2週間後には日本女子プロゴルフ選手権(長崎県・パサージュ琴海アイランドGC)が控えている。悲願のメジャー初制覇へ「まずは体を整えて。感じは悪くないので調子を落とさないようにする感じかなと思う」と切り替えた。
悪天候等の場合の優勝者の決定方法は、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)ツアー規定で以下の通りに定められている。
◆第44条(悪天候等の場合の優勝者の決定方法)1・悪天候等により競技の開始または続行が不可能と競技委員会が判断し、当該競技の本戦の最終日の競技が中止となった時に第1位の者が複数いた場合は、可能な限り即日プレーオフを行い、優勝者1名を決定する。プレーオフのインフォーメーションは中止発表から1時間以内とする。
2・前項にかかわらず、悪天候や日没等により、当該競技の本戦の最終日にプレーオフの開始または続行が不可能と競技委員会が判断した場合、プレーオフを翌日に行うか、次の優先順位に従い優勝者を決定するかを、トーナメント事業部と主催者等が協議し決定する。
①最終ラウンドのスコア
②第3ラウンドのスコア
③第2ラウンドのスコア
④最終ラウンドの18番からのカウントバック
3・前各項において、第1位の者が3名以上いた場合は、優勝者以外の選手は2位タイとする。