「男子ゴルフ・フジサンケイ・クラシック」（３１日開幕、富士桜ＣＣ＝パー７０）

　男子ゴルフのフジサンケイ・クラシックは３１日に山梨県富士河口湖町の富士桜ＣＣ（７４２４ヤード、パー７０）で開幕する。２００９、１０年に連覇した石川遼（３１）＝ＣＡＳＩＯ＝は３０日、プロアマ戦に出場するなどして最終調整。今大会は予選会を突破した弟の航が出場し、そのキャディーを妹の白神葉子さんが務めるが「家族で頑張りたい」と３きょうだいでの共闘を誓った。

　弟に話題が及ぶと、兄の顔がほころんだ。石川遼は、２８日のマンデートーナメント（予選会）を突破して本戦出場を決めた弟の航について「『ナイス』っていうことは話した。自分の実力でしっかりつかんだ本戦の切符なので本当に素直にすごい」と喜んだ。

　兄弟出場は今月初めの横浜ミナトチャンピオンシップから３戦連続。しかも前週のＳａｎｓａｎ・ＫＢＣオーガスタで遼のキャディーを務めた実妹の白神葉子さんが、今週は弟の航とタッグを組む。

　「先週はそつなくこなして、ノーミスでやってくれた」という妹を「航が熱望したみたい。葉子は２週連続で大変かと思う」と気づかった兄。「みんなで、家族で頑張りたいなと思う」と３きょうだいでの奮闘を誓った。

　自身の調子は「普通という感じ」と表現。過去に連覇した大会だが、今年はアウトとインが入れ替わったレイアウトに変更した上に、ラフが長く、グリーンは硬く、スピードも速い。

　「日本オープンみたいなセッティング。技術の差が出る。調子、選手個々の状態の差がより出る」と警戒した遼。「毎日多少の調子の波はある。それにどう対応していけるかが鍵になる」と力を込めた。