早大2年のアマチュア中野麟太朗が暫定首位の3アンダー 伸び盛りの19歳「結構成長したなと」 フジサンケイ・クラシック

 「男子ゴルフ・フジサンケイ・クラシック・第1日」(31日、富士桜CC=パー70)

 アマチュアの中野麟太朗(早大2年)が4バーディー、1ボギーの67でラウンドし、3アンダーで初日を終えた。ホールアウト時点で暫定首位。

 インスタートの中野は15番パー3で10メートルを沈めてバーディーが先行。後半の1番パー4をボギーとしたが、6番からの3連続バーディーでスコアを伸ばした。「ほとんどミスがなかったゴルフで、こういうプレーをレギュラーツアーで自分ができるということは結構成長したなと思う」と振り返った。

 今年6月に日本アマチュア選手権で優勝。今月の日本学生選手権でも2位に入った伸び盛りの19歳だ。「ここのインコースはイーブンパーか1オーバーでもいいやぐらいの気持ち。アウトでしっかり伸ばそう」というプランだったが、インを1アンダーで折り返し。「プランは崩壊するだろうと思っていたが、本当にうまくいっちゃうんだ」と初々しく振り返った。

 中学時代までは目立った成績を残せなかったが、筋力トレーニングなどに取り組んだ明大中野高2年の冬に関東アマ優勝など急成長。明大に進む選択肢もあったが、スポーツ科学を学びたいと一念発起して受験勉強にも取り組み、早大スポーツ科学部のAO入試に合格した。

 入学後も試合出場などでの公欠は認められず、2年生になってトレーナーコースを専攻してからは「友達の力を借りてなんとか理解して、テストも本当に徹夜するぐらいの勢いで頑張って」と文武両道を継続している。

 この日は早大ゴルフ部が合宿中で友人にキャディーを頼めず、父・恵太さんと初タッグ。後半の3番ホールに50度と52度のウエッジを置き忘れ、大会スタッフが届けてくれるハプニングもあったが、親子で珍道中を乗り切り、インの第1組スタートから暫定首位でホールアウトした。

 プロのツアー出場は5試合目だが、過去4戦はすべて予選落ち。初の決勝ラウンド進出がかかる2日目へ「明日からも気負わず、一打一打、コースと戦って行こうかなと思う」と落ちついた口調で話した。

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