上田桃子、54度挑戦のメジャーは「届きそうで届かない」 8年前のリベンジの地で「試合巧者」になる
「女子ゴルフ・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」(7日開幕、パサージュ琴海アイランドGC=パー72)
上田桃子(37)=ZOZO=が6日、プロアマ戦に出場し、コースで最終調整を行った。
ニトリ・レディース(小樽CC)最終日に首位タイに立ちながら、荒天による競技中止を食らった不運の一戦から2週間。特に引きずる様子は見受けられず、「今年はメジャーに調子を上げられるといいなと思いながらシーズンオフから取り組んできた。ここまで調子を落とさず入ってるので楽しみかなっていう気持ち」とメジャーの大舞台を心待ちにしていた。
国内ツアー16勝、2007年には賞金女王にも輝き、若手時代から今も一線級で活躍を続ける。だが、メジャータイトルに最も近い存在と言われながら、これまで公式競技54度の出場で未勝利だ。
日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は15度目の出場。前回パサージュ琴海で行われた2015年大会は首位で迎えた最終日にスコアを落とし、テレサ・ルーに2打差及ばずの2位と大きなチャンスを逃した。
「簡単に言うと届きそうで届かなかった。自分のメジャー優勝っていうものに対しての“距離”みたいな、届きそうで届かないみたいなものがずっと昔から感じていて、実際この大会もその思い」
届きそうで届かない。あと一歩の“距離”が「遠いのか近いのかみたいな感じ」と分からない。それでも、8年経った今では当時を「でもスコアを作れていたっていう良いイメージっていうのはすごく良い材料。そういう部分ではプラスかな」と前向きに振り返る。
今年6月には37歳になった。ツアーではすでに最年長クラスのベテラン。「自分がどれくらい(現役で)するのかも分からない」。年齢的には少なくなってきているメジャー初Vのチャンスはどれだけ残されているのだろうか。
悲願達成へ飛び越えたいあと一歩。メジャーに限らず、試合に勝つには自身のゴルフに徹するだけでなく、時には勝負の駆け引きも必要になる。上田は「勝ちにこだわるのは最後の最後。3日目終わるまではまず自分のゴルフに徹することがすごく大事。で、最終日のバックナインからはどれだけ試合巧者になれるか」とベテランらしく悲願が懸かる勝負を見据えた。