岩井明愛 コースレコードタイ63で首位 好発進も「優勝は全く考えてない」無心で2勝目へ
「女子ゴルフ・住友生命レディース東海クラシック・第1日」(15日、新南愛知CC美浜C=パー72)
岩井ツインズの姉、岩井明愛(21)=Honda=が9バーディー、ボギーなしで大会コースレコードタイの63をマークし、9アンダーで首位発進した。3打差の2位に山下美夢有、大出瑞月、稲見萌寧、笠りつ子の4人。5アンダーの6位に川崎春花ら5人が並んだ。神谷桃歌(愛知・聖霊高3年)が3アンダーでアマチュアではトップの24位。馬場咲希(東京・代々木高3年)はイーブンパーの72位と出遅れた。
得意の直ドラでバーディーを奪った。岩井明が12番パー5で残り270ヤードの第2打を、ドライバーで豪快にピン手前6メートルにつけた。「ラインがあまり見えなかった」と、イーグルこそならなかったが、楽々とスコアを伸ばした。
その12番を含め、前半の9番から後半の13番までは5連続バーディー。豪快で正確なショットだけでなく、この日は「これだけ入ったら楽」と言うように、4、5メートルのパットを次々と沈めた。
9番は3・5メートル、10番は4メートル、11、13番は5メートル。「リズムがよかった。ここに打ったらとか、強さとかもサッと分かる」。これだけパッティングの感覚が合ったのは、ツアーでの自己ベスト62を出した「(6月の)ニチレイ・レディースの2日目」以来だという。
いきなりのビッグスコアで4月のKTT杯バンテリン・レディース以来となるツアー2勝目へ好発進。しかし「優勝は全く考えてない。たぶん、この先も考えない」。初優勝後は3度のプレーオフ敗退を含め2位が5度。「考えちゃうと体が思うように動かなくなる。初めて勝ったときは何も考えていなかった」と、前週から思考を変えた。
もちろん「自信はある」と、ゴルフの内容に手応えを感じているのも事実。自分のプレーに集中しさえすれば、結果はおのずとついてくる。