岩井明愛 涙の完全V 4月の初優勝から2位5度「ホッとした」 年間女王「「いずれは狙いたい。今年も」

 18番で優勝を決め、パターを掲げ喜ぶ岩井明愛
 優勝トロフィーを掲げる岩井明愛
2枚

 「女子ゴルフ・住友生命レディース東海クラシック・最終日」(17日、新南愛知CC美浜C=パー72)

 首位で出た岩井明愛(21)=Honda=が4バーディー、1ダブルボギーの70でスコアを二つ伸ばし、通算15アンダーで優勝した。4月のKKT杯バンテリン・レディース以来の今季、通算ともに2勝目を、初日からトップの座を許さない完全優勝で飾った。14アンダーで1打差の2位は小祝さくら。12アンダーの3位に西村優菜、笠りつ子、西郷真央、イ・ミニョン(韓国)が並んだ。

 10センチのウイニングパットを沈めると両手を突き上げて空を見上げた。1打差で逃げ切った岩井明の目から涙があふれ出た。「ホッとした。2勝目は自分はできないと思っていた。不安との戦いもあって、ホッとした部分が大きい」。見守った父・雄士さんもハンカチで目をぬぐった。

 3打リードで迎えた最終日は1番でバーディー発進。後半の11、12番の連続バーディーで勝負あったかにみえたが、14番パー4は右バンカーからの第2打がグリーン奥へのOBとなりダブルボギー。後続に1打差に迫られ、その後、小祝に14アンダーで並ばれた。

 またか…。4月の初優勝後、プレーオフ3連敗を含め2位が5度。いつか勝つ自信はあったが、スタート前は「きょう勝つ自信がなかった。見に来てくれた人にも期待しないで、と言っていた」。

 ただ、いつもなら焦ってしまうOBの直後は「何とかなる。珍しく大丈夫と思える自分がいた」という。16番パー3はベタピンにつけバーディー。「前の自分とは違う」と成長を実感した。

 この優勝で、3位につける年間ポイントランキングでトップの申ジエ(韓国)とは242・4点差に縮まった。年間女王は「いずれはやっぱり狙いたい。今年もチャンスだと思う」。2勝目の呪縛から解放された岩井明が、終盤戦の主役になる。

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