岩井明愛 女子史上3人目3週連続Vへ平常心 6月の悔しさ経て達観「普通の試合と気持ち変わらない」
「女子ゴルフ・日本女子オープン選手権」(28日開幕、芦原GC海C=パー72)
国内女子ゴルフの今季メジャー第3戦、日本女子オープン選手権は28日から4日間、福井県あわら市の芦原GC海C(6528ヤード、パー72)で行われる。公式練習日の27日、住友生命レディース東海クラシックから2週連続優勝中の岩井明愛(21)=Honda=がコースを回り、最終調整を行った。2019年の鈴木愛以来、国内女子ツアーでは史上3人目となる3週連続優勝が懸かるものの、平常心で大会に臨む姿勢を見せた。
懸かる偉業は意識しない。2週連続完全優勝と、勢いが止まらない岩井明は、史上3人目の3週連続Vへ「正直全く意識していなくて」と苦笑いで素直に話した。しかし、その平常心が今の快進撃につながっている。
以前は勝利に対して貪欲だった。4月のKKT杯バンテリン・レディースで初優勝を果たしても、その姿勢は変わらず。「自分で自分を苦しめていたというか」と勝手にプレッシャーを受けていた。
自分を達観できるようになったのは、6月末のアース・モンダミン・カップで申ジエとのプレーオフに敗れてから。特に誰かからのアドバイスがあった訳ではなかったが「負けた試合があったからこそ、次は優勝を意識しないでやってみて、それで2勝目ができたので」と今の心境にたどり着いた。
誰もが欲しい女子ゴルファー日本一の称号。アマチュアで出場した2020年大会は14位でローアマを獲得したが、当時は「ひそかに優勝を狙っていて悔しい」と話していた。しかし、今はビッグタイトルを前にしても「普通の試合と気持ちは変わらない」。泰然自若のプレーで、あっさりと大偉業をやってのけるかもしれない。