蟬川泰果 大暴れ!大会コースレコード61 パター変更が的中「楽しいゴルフできた」

 「男子ゴルフ・バンテリン東海クラシック・第1日」(28日、三好CC西C=パー71)

 4勝目を狙う蟬川泰果(22)=フリー=が11バーディー、1ボギーの61で回り、10アンダーで首位に立った。61は大会コースレコード。ツアー未勝利の清水大成が2打差の2位。64の3位に木下裕太、H・W・リュー(韓国)、65の5位に木下稜介。22年優勝の河本力は稲森佑貴らとともに67で9位。石川遼は73で85位と出遅れた。

 絶好調ではなかったのだろう。蟬川は出だしの10番、11番でともに2メートルのバーディーパットを外した。だが、12番パー5は3メートルの難しいラインを読み切って、この日初バーディーを奪った。

 「このパットを入れられたのが本当に大きかった。グリーン上で勝負ができるようになったら、ショットまでも良くなった」

 風邪から体調を崩した先週はパナソニック・オープンで予選落ち。週末は部屋から一歩も出られなかった。それを機に今週はパターをピン型からマレット型に変えた。効果を12番で実感すると、13番パー3は7メートルを入れてバーディー。15番まで4連続とすると、18番からも3連続、さらに4番から4連続バーディーと大暴れした。

 「今季はずっと、もやもやしていた。内容は悪くないのに、成績が良くならない。今日は本当に久しぶりに楽しいゴルフができた」。これまでの大会コース記録63(尾崎将司、桂川有人ら5人がマーク)を2打更新し、ツアー屈指の難コースの歴史に名を刻んだ。

 現在、賞金ランク3位。1位の中島啓太とは約3000万円差だ。「賞金王は取りたい。(高額大会が続く)ここからが大切。少しでも差を縮めていきたい」。実質プロ転向1年目のシーズンで、蟬川が快挙を狙いにいく。

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