“シード圏外の男”木下裕太が首位タイ浮上 5年ぶりのツアーVへ前進「勝ちたい」

 「男子ゴルフ・バンテリン東海クラシック・第3日」(30日、三好CC西C=パー71)

 2位から出た通算1勝の木下裕太(37)=光莉リゾート&GOLF=が6バーディー、3ボギーの68でスコアを三つ伸ばし、通算11アンダーで金谷拓実と並び首位に浮上した。前日5位の星野陸也は67をマークして1打差の3位。通算9アンダーの4位に木下稜介がつけた。初日から首位だった蟬川泰果は73と落とし、市原弘大、小木曽喬らと並ぶ7アンダーの5位に後退。昨年優勝の河本力は4アンダーの17位。

 “圏外の男”の真骨頂が出た。17番パー4の木下裕の第2打。フェアウエーバンカーから残り128ヤードをピッチングウエッジで狙ったボールはピン下30センチで止まった。

 グリーン右に大きな池、左に深いバンカーがある難しい18番パー4も、残り183ヤードの第2打を7番アイアンでピン右4メートルへ。「ともに完璧。18番は6番と迷ったが、大きめのクラブだと緩むと思って7番を思い切ってフルスイングした。怖かったけど」と連続バーディーで締めた。

 賞金ランキングは87位。同組の木下稜には「このゴルフをしてて、なんでこの賞金ランクなの?」と言われた。「同じことを去年も稜介に言われた。おまえ同じこと言ってるぞ、って」と笑わせた木下裕だが、この時期にシードを確定できないのは3年連続だ。

 最終日は星野、金谷と最終組。「すごいメンバーだけど勝ちたい」。2018年マイナビABCチャンピオンシップ以来の優勝に、目をぎらつかせた。

 ◆木下裕太(きのした・ゆうた)1986年5月10日、千葉県出身。8歳でゴルフを始め、実家近くのジュニアスクールで腕を磨いた。同所の先輩に池田勇太、市原弘大らがいた。千葉・泉高から日大に進み、3年で中退して07年11月にプロ転向。09年下部トーナメントチャレンジで優勝。18年のマイナビABCチャンピオンシップで、川村昌弘とのプレーオフを制してツアー初勝利した。174センチ、78キロ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ゴルフ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ゴルフ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス