森田遥 6年ぶり2勝目 コロナ感染乗り越えつかんだ サポートに感謝「私より信じてくれた」
「女子ゴルフ・スタンレー・レディースホンダ・最終日」(8日、東名CC=パー72)
首位で出た森田遥(27)=新英ホールディングス=が2バーディー、ボギーなしの70でスコアを二つ伸ばし、通算13アンダーで優勝した。2017年のmeijiカップ以来、6年ぶりの通算2勝目。2打差2位は安田祐香、10アンダーの3位は柏原明日架と浜田茉優だった。9アンダーの5位は申ジエ(韓国)ら5人。前年覇者の小祝さくらは8アンダーの10位。前週優勝の原英莉花は5アンダーの28位。
5センチのウイニングパットを沈めると、ボールを持った右手を振った。森田は「周りでサポートしてくれた人が私より信じてくれた。数センチ先のカップを見てその思いを感じた」と喜びをかみしめた。
首位から2、5番でバーディーを奪いリードを広げた。伸ばし合いを予想したが、気温が下がり雨も降り始めて「なかなか伸びないな」と気付いた。後半は我慢のゴルフに切り替えると「プレースタイル」というショートゲームがさえた。12番はバンカー越えのロブショットをカラーに落として寄せ、15番もグリーン右バンカーから30センチにつけてともにパーセーブ。17番は右の林に曲げた第1打が木に当たってフェアウエーに戻る幸運もあった。
勝てなかった6年間は「長かった。小学1年生から6年生までという感じで」。賞金ランク52位でシードを喪失した2019年もつらかったが、一番は今夏だ。6月末から4試合を欠場。新型コロナ感染症にかかり、回復したと思ったらRSウイルスに感染した。
支えになった一番は家族。マネジャー兼キャディーの妹・唯さん(22)は「くよくよしてんじゃないよ。ボギーをそんなに引きずらんでもええやん」と活を入れてくれた。
「本当に勝てると思っていなかったので、自信に変えて来週から頑張りたい。3勝目、4勝目と目指していけたら」と森田。2勝目の呪縛が解け、さらに上を目指すだけだ。