「女子ゴルフ・マスターズＧＣレディース」（１９日開幕、マスターズＧＣ＝パー７２）

　女子ゴルフの延田グループ・マスターズＧＣレディースは１９日に、兵庫県三木市のマスターズＧＣ（６４９５ヤード、パー７２）で開幕する。１８日はプロアマ戦が行われ、前週の富士通レディースで史上３人目となる１０代でのツアー４勝目を挙げた桜井心那（１９）＝ニトリ＝がコースを回って最終調整を行った。自身初となる２週連続優勝を決めれば、宮里藍に次ぐ史上２人目の１０代５勝目を達成する。

　桜井は前週、荒天による２日間の短縮競技となったものの、畑岡奈紗らに並ぶ１０代４勝目を達成。次は宮里藍以来、史上２人目の１０代５勝を狙う立場となったが「結果なんで、あまり気にしない」とサラリ。それでも「あと１回は勝ちたい」と勝利への意欲は強かった。

　７月の資生堂レディースで初優勝を挙げる前は２３位だったメルセデスランキングも、短期間で現在５位まで浮上。残り６戦でトップの申ジエとは８４６・１点差。今の勢いなら大逆転での年間女王も不可能ではない。ただ、それについては「（意識が）あまりない。ちょっと遠いなって思う」と苦笑いだ。

　記録に対しての意識は高くはない。だが、「去年と比べて成長していると思う」と積み上げた勝ち星に手応えは感じている。昨年大会は難しいグリーンに苦しめられて予選落ち。それだけに「予選は通りたい」と控えめな口ぶりながら、ショットは好調で今週も期待は持てそうだ。

　前週は荒天のため、３日目を戦わずして勝った。今週は４日間のビッグトーナメントで「４日間しっかり戦って優勝争いできるように」ときっぱり。イ・ボミの日本ツアー引退試合など話題は尽きないが、最後は１９歳の大器が主役の座を射止めるつもりだ。