石川遼 米ツアー初Vへ「チャンス」 風も味方に8位浮上「助けてもらってばっかり」
「米男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ・第2日」(20日、アコーディアG習志野CC=パー70)
17位で出た石川遼(32)=CASIO=が4バーディー、3ボギーの69でスコアを一つ伸ばし、通算3アンダーで首位と4打差の8位に浮上した。8位から出た小平智は68をマークし、5アンダーで2打差3位。稲森佑貴は67で4アンダーの4位、初日2位の堀川未来夢は石川と並び8位。松山英樹は76と崩れ、通算5オーバーの61位に後退した。ボー・ホスラー(米国)が通算7アンダーで単独首位に立った。
最大瞬間風速が秒速16・5メートルを計測した猛烈な強風が吹き荒れる中で、石川がスコアを伸ばした。自ら「めちゃくちゃラッキーだった」と振り返ったのは、前日はダブルボギーだった4番パー4だ。
セミラフからの残り225ヤードの第2打を、3番ユーティリティーでグリーンへ。10メートルの右に曲がるラインを読み切ってバーディーを奪った。
強風下のプレーは「しょうがないなと思いながらやっている」という。「難しいことは難しいが、無風の時と同じパフォーマンスを結果で出すのは非常に難しいし、自分がコントロールできない状況が多いので」。誤差の範囲を広げながら割り切ってプレーする。
だから風はプレーの邪魔になる存在ではない。「風が強い日は、基本的に僕は風には助けられるもんだと思ってやっているので。フォローの時は曲がりにくいし、アゲンストはみんなが難しい。なので、助けてもらってばっかりだった」
ほかにバーディーを奪った6、8、11番は第1打がフォローの風が吹くホール。ボールを運んでくれた風に感謝した。
初日と変わらず首位とは4打差のままで、優勝も狙える好位置につける。「スコアも動いていくだろうし、(上位の)メンバーも変わっていくと思う。その中で自分のゴルフをしっかりと最後まで貫くことができれば、もしかしたらチャンスがあるかもしれない」。米ツアー初Vも視野に入れながら、残り2日間に臨む。