小平智 3打差5位で5年ぶりV見えた 照ノ富士の“負けじ魂”に刺激「頑張ろうっていう気に」
「米男子ゴルフ・ZOZOチャンピオンシップ・第3日」(21日、アコーディアG習志野CC=パー70)
3位で出た小平智(34)=Admiral=が2バーディー、1ボギーの69でスコアを一つ伸ばし、通算6アンダーで首位と3打差の5位で終えた。石川遼も69で回り、4アンダーで前日と同じ8位。3アンダーの11位に稲森佑貴、2アンダーの12位に平田憲聖、久常涼がつけた。61位で出た松山英樹は68をマークし、3オーバーで43位に上げた。通算9アンダーでジャスティン・サー(米国)が首位に立った。
5年ぶりの優勝が見えてきた。小平は6番パー5で残り97ヤードの第3打を、56度のウエッジで奥3メートルにつけてバーディー。続く7番パー3はピン右1・5メートルにつけて連続とした。「本当に落ち着いて前半からできた。後半は苦しいゴルフだったが、何とか耐えられた」と振り返った。
前半に下りのパットが残ることが多く「速いという意識があって、後半は打ち切れなかった」。それでも11番パー4は手前からの4メートルをねじ込んでパーセーブするなど踏みとどまった。
今年に入って共通の知人に大相撲の横綱照ノ富士を紹介された。何度か食事し「(横綱は)自分に自信を持っていて、負けないという気持ちがすごくあるのを普段から感じる。すごく大事だなと思う」。5月場所の優勝も「自分も刺激になるし、頑張ろうっていう気になる。年も近いし刺激は常にもらっている」という。
自身は2018年に米ツアーのRBCヘリテージで優勝し、その後も米国を主戦場にする。「なかなか上位にはいけないが、苦しい中で我慢するゴルフも身についてきた。それが今、ここで生かされているんじゃないか」
現在、年間ポイントランキングは183位。今大会を含めた残り4試合で125位以内に入れば1月開幕の来季シードを得られる。「今日も緊張がある中で、いいゴルフができたのは自信になった。明日も緊張すると思うが、その中でいいゴルフができれば自信に変えて、またアメリカに戻りたい」。強い決意を胸に5年ぶりの2勝目をかけた最終日に臨む。