菅沼菜々 次代の“強カワ”首位キープ ボミ去った大会で「自称アイドル」がキラリ

 18番でバンカーショットを放つ菅沼菜々
 ホールアウトする菅沼菜々(右)。通算12アンダーで首位
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 「女子ゴルフ・マスターズGCレディース・第3日」(21日、マスターズGC=パー72)

 単独首位から出た菅沼菜々(23)=あいおいニッセイ同和損保=がピンチをしのぎながら2バーディー、1ボギーの71にまとめた。通算12アンダーで首位をキープ。イ・ボミが日本ツアーからの引退を表明し、自身が女子ゴルフ界を盛り上げる意欲を見せる自称アイドルゴルファーが今季2勝目を狙う。69で回った尾関彩美悠が同じく12アンダーで首位。1打差の3位に山下美夢有が続く。

 みんなのアイドルだったイ・ボミが去り、ちょっぴり寂しくなった日本女子ツアー。菅沼はボミの後継者となる意欲を問われると、「それはちょっと申し訳ない。私は自称アイドルなので」と苦笑い。だが、ファンを大切に女子ゴルフ界を盛り上げる熱意は勝るとも劣らない。「いろんな人に女子プロは華やかな世界だと分かってもらいたいので、明るく楽しくやりたい」と力を込めた。

 ファン対応はもちろん、プレー面でも素質は十二分にある。15番パー5。力んだティーショットは大きく曲がり、コース右の急斜面を転がってレッドペナルティーエリアへ。しかし、アイドルは怒らないのが菅沼の信条。気持ちを切り替え、1打罰の救済を受けて4打目でグリーンまで運ぶと、8メートルのパーパットを沈めてナイスセーブ。続く16番も7メートルをねじ込んで、バーディーを奪った。

 今季は8月のNEC軽井沢72で初優勝。念願をかなえて「自分でも成長した」と実感するほど気持ちにも余裕が出てきた。18番パー4、バンカーからの3打目は、アゴにつかまり一打で脱出できず。周囲から聞こえる励ましの声に「今までで一番恥ずかしかった」と言うが、落ち着き払って4打目を1・5メートルに寄せ、ボギーにとどめた。

 自称とはいえ希代のアイドルゴルファーとして、着々とステージを上っている。この日、サプライズでサイン会を開いたボミのように、菅沼もサービス精神はピカイチ。「2勝に限らず、3勝、4勝としていきたいので、壁と思わず通過点にしたい」と“強カワ”アイドルへの覚悟を示した。

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