吉田優利 姉妹タッグで好発進 プロ目指す妹・鈴に手本示した3アンダー キャディーの仕事ぶり絶賛も

 「女子ゴルフ・樋口久子・三菱電機レディース・第1日」(27日、武蔵丘GC=パー72)

 吉田優利(23)=エプソン=が4バーディー、1ボギーの69でラウンド。首位と2打差につける3アンダーの8位と好発進を決めた。今週は妹でプロを目指すアマチュアの鈴(りん、19)を初めてキャディーに起用。強力な姉妹タッグで5月のサロンパス杯以来の今季2勝目を目指す。67で回った岩井明愛、仁井優花、山内日菜子が首位。前週行われた米女子ツアーの2次予選会から、国内復帰初戦の原英莉花は69で8位につけた。

 強き姉が背中で見せた。キャディーを務めた妹・鈴との初タッグに、吉田優は「仕事をしながら学んでくれたら」。6日のプロテスト2次予選で悔し涙を飲んだ鈴に、まるで手本を示すような堂々3アンダーのプレーだった。

 今週に組むプロキャディーがいなかったこともあり、姉妹タッグは3週前に姉から依頼。ラウンド中は和気あいあいとしながらも、2人は積極的に言葉を交えた。「鈴にとっての課題はショートゲームだと思っている。そこでどういうふうにラインを読むのか気になっていたのでは」と姉が言えば、妹は「アドバイスはなかったけど、自分と違うところを目の当たりにした」と目に焼き付けた。

 もちろん妹はキャディーの勉強しながら仕事もテキパキとこなした。手際の良い仕事ぶりに吉田優は「ストレスなく回れた。すごく良いキャディー。終始楽しいという印象」と絶賛。ショットも安定し、6、8番では1・5メートルにつけてバーディー。順調にスコアを伸ばし続け、仲良し姉妹でともに笑い合った。

 妹が来年度のプロテストに気持ちを向ければ、姉は11月末から行われる来季の米女子ツアー出場権をかけた最終予選会が控えている。それでも、まずは姉妹コンビで目の前の一戦に集中する。吉田優は「妹が自分のゴルフを見てどう思うかは分からないが、あと2日いいゴルフを見せられたら」と妹を導きながら、今季2勝目を狙っていく構え。次のステップへと歩み続ける姉妹から目が離せない。

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