【田村尚之プロ】名勝負だった宮本VS片山のプレーオフ

 福岡シニアオープンが終わりました。優勝は宮本勝昌選手でしたが、本当に凄い優勝争いでしたね。

 というのも、宮本選手が最終日に62の10アンダーを叩き出してトータル12アンダーでホールアウト。その時点で、後続の選手を3打離してまして…選手も皆、てっきり宮本選手の優勝だ、って思ってたんですが…。片山晋呉選手が怒濤(どとう)の追い込みでプレーオフになりましてね。

 片山選手は5アンダーのトップタイで最終日をスタートしましたが、前半のハーフを1オーバーでトータル4アンダーに落としてまして…今日は晋呉はないな、って誰もが思ってたんです。

 そしたらインは12番のみパーで、あとは全てバーディーのハーフ28で上がってきまして。永久シード選手で力がある選手ではありますが…まさかねえ。

 私も表彰式に備えて18番グリーン奥で最終組の戦況を見てましたが、片山選手は打ち上げロングホールのセカンドを見事7メートルに乗せて、難なく2パットのバーディーです。

 まあプレーオフは、2ホール目でバーディーを取った宮本選手が勝ちましたが…ほんと実力者2人による名勝負でしたね。

 プレーオフ直後の表彰式前に、片山選手とはトイレで出くわしてちょっと話しましたが、サバサバしてましたね。それだけのゴルフをして負けたんだから、それなりに満足感もあるでしょうし。

 私も気持ちがよく分かります。私も先々週の佐世保シニアでプレーオフ負けしましたから(笑)。2日間、11バーディーノーボギーで負けたんだからしょうがない、ってね。

 ほんとシニアツアーにも、宮本選手や片山選手といったバリバリのレギュラー選手が入ってくるようになりまして、やってる方は本当に大変なんですよね(笑)。

 シニアツアーも残り3戦になりました。私自身は苦しいシーズンになりましたが、悔いのないように頑張ります!

 ◆田村尚之(たむら・なおゆき)1964年6月24日生まれ。廿日市市出身。修道中時代に関西ジュニアで優勝。高校、大学ではいったんゴルフを離れ、東京理科大卒業後、マツダ勤務時代に再開。現在は呉市の河商に勤務する。アマ時代の主な成績は日本ミッドアマ優勝3度、日本オープンベストアマなど。倉本昌弘プロの勧めでプロ転向を決意し、13年プロテストに一発合格。シニアツアー通算2勝。173センチ、65キロ。家族は妻と2子。長女は中国放送の田村友里アナウンサー。

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