勝みなみ 55位後退も猛虎魂で粘る 日本Sテレビ観戦で大興奮 湯浅復活に「自分も頑張ろうと」
「日米女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第2日」(3日、太平洋クラブ美野里C=パー72)
今季から米ツアーを主戦場にする虎党の勝みなみ(25)=明治安田生命=が36位から出て、4バーディー、3ボギーの71でスコアを一つ伸ばしたが、通算4アンダーの55位に後退した。阪神の日本シリーズの激闘に刺激を受け、終盤に驚異的な粘りを見せる猛虎魂での逆襲を誓った。5位で出た桑木志帆が7バーディー、ボギーなしの65で14アンダーに伸ばし、2位から66で回った畑岡奈紗と首位に並んだ。渋野日向子は6アンダーの40位。
猛虎の終盤を思わせるようなバーディーだった。9番パー5で2オンを狙った勝の残り237ヤードのショットはグリーン左へ。それでもアプローチを50センチほどに寄せて難なく沈め「最後はいい締めくくりができたので、あしたにつながったかな」と胸をなで下ろした。
連夜、日本シリーズから刺激を受けている。宿泊する知人宅の大型テレビで観戦し「バッチリ。最後まで見て大喜びして。本当に最後の最後まで分からなくてハラハラドキドキ。途中で(負けそうだと)チーンとなりながら、ヒットが出たら『行けー!』みたいに。今までにない興奮がきている」と気持ちの高ぶりを抑えきれない。
特に第4、5戦は推しの湯浅京己投手が登板。流れを引き寄せる快投に「帰ってきてくれてよかった。けがで投げられず、彼も悔しい思いをしていたと思う。日本シリーズで投げるのはプレッシャーだと思うが、落ち着いていいピッチングだった。自分も頑張ろうと思った」と勇気をもらった。
第5戦で決勝打を放ったルーキーの森下翔太外野手を「(その前の失策を)自分で取り返すしかない、と言っていた。その気持ちはプロだなと思った」と評した勝は「私ももちろん、取り返す気持ちで」と残り2日間での逆襲を宣言。1985年以来の日本一に王手をかけた阪神には「第6戦で決めていただきたいが、本当に一瞬も気を抜けない戦い。しっかり休んで備えてほしいという気持ち」とエールを送った。