馬場咲希 プロテスト一発合格 「楽しかった」通算12アンダー悠々2位 夢の「海外」に向けて挑戦へ

 プロテストに合格した馬場咲希
 女子ゴルフのプロテストに合格した馬場咲希
 プロテストに合格し、ボードを指さして笑顔の馬場咲希
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 「女子ゴルフ・JLPGA最終プロテスト・最終日」(3日、JFE瀬戸内海GC=パー72)

 2位から出た馬場咲希(18)=東京・代々木高3年=が3バーディー、1ボギーの70をマーク。通算12アンダーの2位で、初のプロテストで一発合格を果たした。通算5アンダーで19位タイまでの21人が最終プロテストを合格。誉高3年の清本美波が17アンダーでトップ合格、石田可南子が馬場と並び12アンダーの2位、最終テスト6度目の高木優奈は4位で合格した。六車日那乃は35位、飯島早織は48位と、注目アマが不合格に終わり無念の涙を流した。

 大物アマから、ついに大物プロへの道を歩み始めた。スタート時は合格に6打の余裕があったが、馬場は「ドキドキしました」と緊張を感じながらのラウンド。それでも最終日を70ときっちりまとめ、悠々と2位で合格。「良かったです」と白い歯をこぼした。

 トレードマークの笑顔を絶やさなかった。序盤からパーが続く我慢の展開だったが、6番パー5を残り100ヤードから3打目勝負で4メートルにつけてバーディーを奪う。折り返し地点の10番ティーグラウンドでは、同組で同じ高校3年生の清本とたわいのない会話で笑えるくらい、すっかりリラックスした雰囲気。独特の重い空気が漂う最終テストですら、「楽しかった」と明るく4日間を完走して大物ぶりを発揮してみせた。

 全米女子アマを制し、瞬く間に将来を期待されるヒロインになったのは昨年8月。今年は4度の海外メジャー挑戦、レギュラーツアーにスポット参戦するなど、中身の濃い経験を積んできた。

 「小さい頃から海外でできるようになりたいという夢があった」と馬場。10月中旬に行われた米女子ツアー来季出場権を懸けた2次予選も突破し、見据えている海の向こうでの戦いにも着実に近づいている。

 本来なら日本ツアーのQTを受け、来季のレギュラーツアー出場を目指すことになるが、11月下旬の同時期に行われる米女子ツアーの予選会(Qスクール最終予選、米アラバマ州)を優先する予定。「今回合格できたからホッとしてるみたいなものはありますけど、アメリカのQTに関しては全然ホッとしてないですし、気持ちは変わってない。あと2、3週間、この調子で頑張りたい」と前を向く。無限の可能性を秘めた馬場の挑戦は続く。

 ◆馬場咲希(ばば・さき)2005年4月25日、東京都日野市出身。父の勧めで5歳からゴルフを始めた。日本地区予選を突破して臨んだ昨年6月の全米女子オープンは49位。同7月の全米女子ジュニアは2回戦敗退。同8月の全米女子アマチュア選手権で日本選手としては服部道子以来、37年ぶりの優勝を決めた。得意クラブはドライバーで、好調時は270ヤードを超えるビッグドライブが武器。あこがれは自分と同じ長身選手のネリー・コルダ(米国)と脇元華。176センチ、62キロ。

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