桑木志帆 悲願初V見えた 豪快2イーグルで首位キープ「覚悟決めていくしかない」

 「日米女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第3日」(4日、太平洋クラブ美野里C=パー72)

 ツアー未勝利の桑木志帆(20)=岡山御津CC=が2イーグル、2バーディーの66でスコアを六つ伸ばし、通算20アンダーで同じく66で回った畑岡奈紗とともに首位を守った。3位は1打差の19アンダーで稲見萌寧。2打差4位に神谷そらがつけた。40位で出た渋野日向子は5バーディー、1ボギーの68で通算10アンダーとし、29位に上げた。勝みなみは8アンダーで46位。

 豪快な2イーグルだった。17番パー5で桑木のグリーン手前ラフからの第3打。残り25ヤードのアプローチはやや強く入り「あ、やべ」と勢いよく転がったが、ど真ん中からカップインした。

 手で口を押さえながら「びっくり。きれいに吸い込まれたのでうれしかった」。直後にバーディーを決めた同組の畑岡に20アンダーで並ばれたが首位を守った。しかも堂々の3日間ボギーなしだ。

 朝は「3日目が鍵と思っていた」と緊張。「きょう落とすと、あした巻き返すのは難しい。確実に伸ばしたいというプレッシャーはあった」。1番でバーディー発進したが、2番パー5では伸ばせず「流れはよくなかった」と振り返る。

 10番パー4で上からの難しい1・5メートルを沈めてパーセーブ。流れを取り戻すと12番パー5は残り212ヤードの第2打を3番ウッドで左上2・5メートルにつけ、イーグルを奪った。

 ツアーに帯同する父・正利さん(66)が8月の北海道meijiカップ3日目に脳梗塞で倒れ、会場から救急搬送された。幸いにも1週間で退院でき、3週間後に復帰。それ以来、酒を断つ父は、解禁は娘の優勝か今季終了後と決めている。

 それを知る桑木は「ついていくだけでは勝てない。どこかのタイミングで追い抜けたら。覚悟を決めていくしかない」。祝杯を挙げるためにも負けられない。

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