中島啓太 大会最少通算24アンダーでV 賞金ランクもトップに返り咲く「上だけ見てプレーした」
「男子ゴルフ・マイナビABC・最終日」(5日、ABC・GC=パー72)
首位で出た中島啓太(23)=フリー=が1イーグル、7バーディー、3ボギーの66と伸ばし、大会最少記録の通算24アンダーで今季3勝目を挙げた。アマチュア時代の優勝を含め、通算4勝目。賞金2400万円を獲得し、金谷拓実を抜いて賞金ランキング首位に立った。3打差の2位はショーン・ノリス(南アフリカ)。さらに1打差の3位は蟬川泰果と堀川未来夢だった。
最終ラウンド、中島は一度も首位を譲らなかった。1打リードで迎えたパー5の15番は2オンで2・5メートルにつけてイーグルを奪い、追う者たちの戦意までそぎ取った。
「勝つことだけ考えていた。キャディーと『25アンダーまでいきたいね』と言いながら、上だけ見てプレーした」。通算24アンダー。2003年に片山晋呉がマークした大会最少記録を1打更新した。
「自分のゴルフをすれば勝てる自信があった」と力強い。その自信の要因の一つは「ミスショットしても原因が分かるので、その日のうちの練習で修正できた」ことにある。今季の出場19試合で予選落ちは1度しかなく、10位以内は最多の14度を数える。
賞金ランキングでも首位に返り咲いた。さらに9日開幕の次戦、三井住友VISA太平洋マスターズ(静岡)を終えてトップにいれば、12月に開催される、米ツアーにつながる下部ツアーの最終予選会の出場権を得られる。「もちろん行きたい。来週も勝ってキープしたい」。早くも気持ちを新たにした。