稲見萌寧 来季の米ツアー挑戦を表明 決め手は周囲のサポート「私の人生の大きなものに」

 「女子ゴルフ・伊藤園レディース」(10日開幕、グレートアイランドC=パー72)

 女子ゴルフの東京五輪銀メダリスト、稲見萌寧(24)=Rakuten=が9日、伊藤園レディースが行われる千葉県長南町のグレートアイランドC(6741ヤード、パー72)で前日会見に臨み、来季の米ツアー挑戦を表明した。前週のTOTOジャパンクラシック優勝で獲得した米ツアー出場権の行使を表明した。プロアマ戦が行われたこの日、稲見はコースを回って最終調整した。

 海を渡る大きな決断を下した。日本ツアーで通算13勝を挙げ、通算30勝で得られる永久シードを目標とするほど国内志向が強かった稲見が、夢を“一時保留”。来季の米ツアー出場権に「今後のことも分からないし、ずっと日本ツアーでと言ってきたけど、引退して将来のことを考えても、米ツアーで戦ったというのは、私の人生の大きなものになると思う」と権利の行使を決めた。

 今季は序盤から不振に陥り、度重なるスイング改造を経験。持病の腰痛にも泣かされた。前週に1年3カ月ぶりの復活Vを果たしても、直後は米ツアー挑戦の可能性について「50%」と迷っていた。

 周囲のサポートが決め手になった。身体をケアするトレーナーに加え、英語も話せるパターコーチの小暮広海氏の来季帯同が決定。「チームのみんなも(前週に)優勝して快くサポートしてくれるという話なので、挑戦してみたい」と“チーム稲見”で世界で戦う覚悟を決めた。

 来季の米ツアーメンバー登録は日本時間14日まで。事務的な手続きはこれから進める。まずは残り少ないシーズンの戦いへ。「明日から試合が始まるので気持ちを切り替えて、しっかりと上位に食い込んでいけるように頑張りたい」。来季の挑戦に弾みをつける。

 ◆稲見萌寧(いなみ・もね)1999年7月29日、東京都豊島区出身。10歳の時にゴルフを始め、2016年にナショナルチーム入り。18年プロテストに合格し、翌19年センチュリー21レディースで初優勝を果たした。21年の東京五輪で銀メダルを獲得。20~21年シーズンは9勝を挙げて賞金女王に輝いた。ツアー通算13勝。166センチ、58キロ。血液型A。

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