吉田泰基2位 薄暮ニモマケズ68 最終18番でスーパーショット自ら「すごいっすね」

 1番のティーショットを放つ吉田泰基
 阪神ファンと紹介され虎ポーズの吉田泰基
 3番でショットを放つ吉田泰基
3枚

 「男子ゴルフ・三井住友VISA太平洋マスターズ・第3日」(11日、太平洋クラブ御殿場C=パー70)

 サスペンデッドとなった第2ラウンドの残りに続き、第3ラウンドが行われ、首位で出た吉田泰基(25)=東広野ゴルフ倶楽部=が1イーグル、3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの68で二つ伸ばし、通算10アンダーで2位と順位こそ下げたが、2打差を追う最終日に逆転でのツアー初優勝を目指す。2位で出た今平周吾が65をマークし、通算12アンダーで単独トップ。5打差3位に杉山知靖がつけた。石川遼は通算3アンダーで13位。

 日没が迫る薄暮の最終18番パー5で吉田がスーパーショットを披露した。残り265ヤードの第2打。3番ウッドで「打って1秒でボールが消えた」と見えなくなったが、グリーン脇からの歓声と「入れ!」という声でピン筋に飛んだと分かった。

 実際には手前2メートルについており、自ら「すごいっすね」とキャディーにこぼしたほど。絶好機を決めきってイーグルで締め、首位と2打差に迫った。

 この日はまず第2ラウンドの残り4ホールをプレー。パー70における大会コース記録に並ぶ63をマークした。単独首位で迎えた第3ラウンドは同組の今平と2人で抜け出した。

 1打差を追う16番パー4は第2打がグリーン手前のバンカーへ。奥の淵に刺さってアンプレアブルを宣言せざるを得ずダブルボギー。このホールをバーディーの今平に4打差をつけられただけに、18番は「それまで圧倒されていたので」と大きなイーグルとなった。

 神戸市出身で熱烈ではないが虎党。38年ぶり日本一の歓喜はテレビ観戦で味わった。最終日最終組は8位に終わった9月のANAオープン以来。「今週はボチボチとできれば。あとはパターが何とか入ってくれれば、今平さんに追いつけ追い越せをできると思う」と無欲でツアー初Vを目指す。

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