西郷真央復活Vの予感 大会コースレコードタイ63一気首位 大学先輩・稲見も刺激「ついて行けるように」

 「女子ゴルフ・伊藤園レディース・第2日」(11日、グレートアイランドC=パー72)

 19位から出た西郷真央(22)=島津製作所=が9バーディー、ボギーなしで大会コースレコードタイの63をマークし、通算12アンダーで単独首位に浮上した。昨年5月のブリヂストン・レディース以来1年半ぶりの復活優勝で、今月末から行われる来季の米女子ツアー出場権を懸けた最終予選会(Qスクール)に弾みをつけたい。鈴木愛、小祝さくら、三ケ島かなが2打差の2位。前週優勝の稲見萌寧は63位で予選落ちとなった。

 前週の稲見に続き、今週は西郷から復活Vの予感が漂ってきた。5勝を挙げた昨季序盤をほうふつとさせる大会コースレコードタイの63。昨年5月のブリヂストン・レディース以来の勝利を視界に捉え、「すごく安定したプレーができて、そこが数字につながった」とうなずいた。

 前週までは新型パターを使っていたが、グリーン上で調子が上がらず。今週は以前使用していたパターを投入し、これがハマった。持ち前のショット力でチャンスを量産し、9バーディー。「いいストロークができる自信を取り戻せた」と表情をほころばせ、また一歩、快進撃を見せた昨季の姿に近づいた。

 30日から来季米女子ツアーの出場権を懸けた最終予選会に出場する。「アメリカで戦いたいという気持ち自体は昨年から決まっていた」と、ずっと温めてきた海外挑戦。昨年の日本女子オープンから陥った絶不調期を乗り越え、状態やクラブセッティングなど、万全の態勢を整えてきた。

 そんな中で、米ツアーを兼ねた前週のTOTOジャパン・クラシックで優勝した稲見が米女子ツアー挑戦を決めた。西郷にとっては日本ウェルネススポーツ大時代の先輩で、ゴルフ談議に花を咲かせる間柄。「私もついて行けるように頑張りたい」と刺激を受けた。

 「少しずつ調子を上げていきたいなというのもありつつ、今週は今週で頑張りたい」と西郷。最終日も“ど~ん”と伸ばし、久々の勝利を手土産に米国へと乗り込む。

 ◆大会コースレコードタイの63 西郷真央がマーク。1998年の具玉姫、2020年の山城奈々以来3人目。

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