松山英樹 別次元の首位発進!不調でも底力で圧倒 「ミスショット」でも18番圧巻イーグル

 ケプカ(左)と握手を交わす松山
 8アンダーで首位発進の松山英樹
2枚

 「男子ゴルフ・ダンロップ・フェニックス・第1日」(16日、フェニックスCC=パー71)

 4年ぶりに日本ツアーに出場した松山英樹(31)=LEXUS=が1イーグル、6バーディーで、大会自己最少スコアの63をマーク。2014年大会以来の大会2勝目へ首位発進した。1打差の2位にアマチュアの杉浦悠太(日大)、2打差の3位に中島啓太ら3人が続いた。6月の全米オープンを制したウィンダム・クラークは49位、海外メジャー5勝のブルックス・ケプカ(ともに米国)は66位と出遅れた。

 手応えは決して良くなかった。それでも、やはり松山はものが違った。10月のZOZOチャンピオンシップでは51位と不本意な結果に終わり、今週の状態も「自信を持って出られるような状況ではなかった」というが、その発言を疑いたくなる別次元の63。圧倒的な底力を見せた。

 時折、放つショットに何度も首をかしげた。前々日の練習ラウンドから、ドライバーショットのフォロースルーで片手が離れる場面は何度も見られた。初日のフェアウエーキープ率は全体47位の50%といまいち。だが険しい表情を浮かべながらも、正確無比なアイアンショットは確実にピンを捉えていった。

 圧巻は18番パー5。残り226ヤードから4番アイアンで放った第2打はピン手前に着弾し、カップの右1・5メートルにピタリ。ギャラリーの大きなどよめきに包まれる中、楽々とイーグルを奪ったが「ミスショット。たまたま転がってくれた」と自己評価は厳しかった。

 油断はない。ZOZOから巻き返しを期した今週へ、大会前には「不安はあるけど、今の方が期待感がある」と語っていた。9年ぶりの大会2勝目を期待してしまうゴルフを展開したが「いつ崩れるか分からない。ここ最近ずっとそういうプレーだったのもあるけど」と気を引き締める。

 とはいえ絶好のスタートを切ったことには違いない。「(17日は)天気がどうなるか分からないけど、良いプレーができたら」。そう言い残して練習場に向かった。

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