宮田成華 進撃3位浮上 一発逆転初Vへ「楽しめたら」 「できることだけやろう」と開き直ってプレー

 「女子ゴルフ・大王製紙エリエール・レディース・第2日」(17日、エリエールGC松山=パー71)

 13位で出たツアー未勝利の宮田成華(26)=日立建機日本=が1イーグル、3バーディー、1ボギーの67で回り、通算8アンダーで首位と3打差の3位に浮上した。岩井千怜は通算11アンダーで首位を守った。65を出した青木瀬令奈が2打差2位。3位は宮田と桜井心那、上田桃子の3人。岩井明愛が通算6アンダーの10位、山下美夢有は4アンダーの25位、申ジエ(韓国)は2アンダーの47位。金田久美子は棄権し、来季シードを喪失した。

 前半の17番パー5のイーグルが、進撃の合図になった。第1打をフォローの風に乗せてかっ飛ばした宮田は、残り208ヤードの第2打を4番ユーティリティーでピン左10メートルへ。「上って下ってフック。狙った。ジャストタッチだった」と沈めた。

 スタートの10番から7連続パー。「イーグルで気持ちが楽になって、後半は肩の力が抜けた」。2番は2メートル、4番は1メートル、5番は8メートルを沈めてバーディー。気温が下がり、風も強くなった後半にさらに二つ伸ばした。

 年間ポイントランキング80位で今大会を迎えた。年間50位以内の来季シードには優勝しかないが「気合が入りすぎると空回りするタイプ。できることだけやろうというくらいの気持ち」と開き直ってプレーする。

 一方で「土壇場に強いというのもある」と自己分析する一面も。4度目の挑戦で合格した2019年のプロテストは最終ホールのバーディーで伸ばし、ギリギリの18位タイで合格した。「奥2メートルからの下りスライス」。今でも忘れない光景だ。

 残り2日間。一発逆転の初優勝はあるか。「あまり深く考えていない。どうせあと2日しかないので、自分のできることをして楽しめたら」。これまで通り淡々とプレーし、勝負の瞬間を待つ。

 ◆宮田成華(みやた・なるは)1997年11月7日、東京都町田市出身。スポーツ歴は水泳、クラシックバレエ、バスケットボールと多彩で、ゴルフを始めたのは10歳から。東京・共立女二高を経て、2019年11月のプロテストに4度目の挑戦で合格した。QTランク66位で迎えた今季は資生堂レディース4位など、第2回リランキング29位で終盤戦の出場権を得た。165センチ、57キロ。

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