松山英樹 日本のエースとしての意地見せる 首位とは7打差も大まくりへ「追いつけるように最善の準備したい」

 2番でパーパットを決めた松山英樹。通算5アンダーで4位 
 4番でバンカーショットを放つ
 伸び悩んだ松山英樹
3枚

 「男子ゴルフ・ダンロップ・フェニックス・第3日」(18日、フェニックスCC=パー71)

 8位から出た松山英樹(31)=LEXUS=が4バーディー、4ボギーの71で回り、通算5アンダーで4位に浮上したが、首位との差は7打差に広がった。逆転優勝は厳しくなったが、それでも最善を尽くし、最終日で巻き返しを狙う。首位から出たアマチュアの杉浦悠太(日大4年)は69で回り、単独首位をキープ。5打差の7アンダー3位に中島啓太が続いた。

 巻き返しの一日とはならなかった。スタート前は5打差だった首位との差は広がり、7打差に。「伸ばさないとチャンスはない」。逆転優勝には大まくりが必要な状況となり、松山は厳しい表情を浮かべた。

 好発進は切った。この日は風速11メートルが計測されるなど、猛烈な風にスコアを大きく崩す選手も少なくない中、まずは4番でバーディー。グリーン左奥のバンカーからきっちり寄せて、短いパットを沈めた。8番も伸ばして2つのバーディーを先行させ、波に乗るかと思われた。

 しかし9番でボギーをたたくと、10番は第2打を大きく左に曲げて踏みとどまれず。続く11番も落として3連続ボギーを喫した。71と伸ばせなかったムービングデー。ショットに関して「昨日より良かった」と光が見えたものの、グリーン上では「もったいないのが多かった」と振り返った。

 アマチュアの逸材が7打もリーダーボードの上を走り、厳しい状況に追い込まれた。「彼(杉浦)にも頑張ってほしいと思う」とエールを送りつつも、簡単に優勝を譲るつもりはない。日本のエースとして、ホストプロとして、「追いつけるように最善の準備はしたい」と最終日は意地を示すつもりだ。

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