青木瀬令奈 自身初の年間2勝 休養中の親友・成田美寿々に「成績でハッパを掛けるのが効果的」
「女子ゴルフ・大王製紙エリエール・レディース・最終日」(19日、エリエールGC松山=パー71)
2位で出た青木瀬令奈(30)=リシャール・ミル=が5バーディー、1ボギーの67で回り、通算13アンダーで逆転優勝した。3月のTポイント×ENEOS以来の通算5勝目は、自身初のシーズン2勝目。前週優勝の西郷真央が1打差2位。第2日まで首位の岩井千怜と年間ポイントランキング3位の岩井明愛、原英莉花、桜井心那が1打差の3位。年間1位の山下美夢有は9アンダーの9位、年間2位の申ジエ(韓国)は4アンダーの36位だった。
最後は1メートル弱のパーパットを沈めて、胸の前で小さく拳を握った。年間2勝は自身初。青木は「今年こそはという気持ちだった。最終18番は震えながらもショット、パットをしっかり打てた。成長を感じられる1勝」と振り返った。
飛距離は出ないが正確なショットを武器に連続バーディー発進。2打差を追いつき序盤で首位に立った。終盤に西郷に並ばれたが、17番パー5は残り57ヤードの第3打を1メートルにつけバーディーを奪った。
3月の優勝後、得意の夏場に活躍できなかったが秋になって復調。「言葉でなく成績でハッパを掛けるのが効果的。この5勝目を見て、美寿々はきっとQTを頑張ってくれると思う」。有言実行は休養中の親友・成田美寿々へのエールだ。
大西翔太コーチの指導を受け始めた2015年に「君なら5勝できる」と言われた。「2人で励まし合いながらやってきた結果。5勝目を目標にいろんなものを制限した。2年半ぶりにやっとお酒を飲みたい。宝塚(観劇)も久しぶりに行きたい」。そう言ってニコリと笑った。