もうアマ優勝は珍しくない時代 石川遼「年を追うごとに間隔が短くなってるのが物語っている」
「男子ゴルフ・ダンロップ・フェニックス・最終日」(19日、フェニックスCC=パー71)
首位から出たアマチュアの杉浦悠太(22)=日大4年=が4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71で逃げ切り、通算12アンダーで史上7人目のアマチュア優勝を果たした。昨年の蟬川泰果以来となったアマチュアV。自身もアマ時代の優勝経験がある石川遼(32)=CASIO=の言葉からも、男子アマのレベルの高まりが垣間見えた。
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石川遼も杉浦のたぐいまれな才能を以前から鮮明に覚えていた。「僕が初めて見たときは彼が高校生の時。(当時)曲がらない子だったけど、今はそのまんま飛距離が出てる。これからがもっと期待できる」。
自身が後進育成のために主催する「石川遼招待ジュニアマスターズ」。2017年に初開催され、その初代王者が当時福井工大福井高1年の杉浦だった。4度の国内メジャーが開催された名門・岐阜関CCで第1回大会が開催されるなど、同大会はプロレベルのコースとセッティングで行われる。「どんどん経験を積んでほしい」という石川の開催理念が、6年後に形になったと言える。
実際に男子アマのレベルの高まりは石川も感じるところ。「年を追うごとにアマチュア優勝の間隔が短くなってるのが物語っている。僕の前は倉本(昌弘)さんだった。そこは明らかなので」と話す通り、過去8回のアマチュアVのうち、5回が直近5年で達成。もうアマチュア優勝は珍しくない時代になった。(デイリースポーツ・ゴルフ担当 中谷大志)