蟬川泰果は3打差4位 逆転賞金王へ好発進「目指せるのなら1位になりたい」 カシオ・ワールドオープン第1日

 「男子ゴルフ・カシオ・ワールドオープン・第1日」(23日、Kochi黒潮CC=パー72)

 賞金ランキング3位につける蟬川泰果が1イーグル、5バーディー、1ボギーの66でラウンドし、6アンダーで賞金ランク2位の金谷拓実らと並び首位と3打差の4位につけた。賞金ランクトップの中島啓太は2アンダーの48位と出遅れた。

 63をマークした宇喜多飛翔とヤン・ジホ(韓国)が9アンダーで首位に並んだ。ホストプロの石川遼は3オーバーの100位。

 蟬川が会心のイーグルで上位戦線の浮上した。後半の5番パー5で、残り288ヤードの第2打を3番ウッドでグリーンにオン。段の下からの13メートルを沈めて6アンダーに伸ばした。

 「そんなにプレッシャーはかからず、なんというか楽しくキャディーさんと話しながら気負い過ぎず回れたかな」。四つのパー5全てで伸ばしたが「そっか。すごいっすね」と自分では気づかないほどスコアには執着していなかった。

 蟬川にとっては初めて回るコースだが、今年4回目のコンビとなる高橋淳也キャディーにとっては8度目の大会。海に近く、ホールによっては芝に目があるグリーンもあるなど、攻略方法や注意点を確認しながらのラウンドだった。

 前週のダンロップ・フェニックスで2位に入り賞金ランク3位に浮上したが、トップの中島とは約5190万円差。今大会で最低でも単独3位以上に入って賞金1360万円を稼がないと、次週の最終戦を前に賞金王の可能性が消滅する。

 もちろん「自分が1位を目指せるのなら、1位になりたいと思う」と賞金をあきらめてはいない。一方で「どの試合も勝ちたい」と、4月の関西オープン以来の今季2勝目への思いも強い。

 「先週も(終盤の)16番でミスをしてしまった。ミスとうまくつきあいながら、優勝争いを重ねて、どんどん経験値を上げていかないといけない。今週もしっかり頑張りたい」。まずは目の前の1勝。その先に賞金王につながる道がある。

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