今季賞金王の中島啓太が首位発進「完璧なショットが最高に結果に」4番でショットインイーグル 日本シリーズJTカップ

 17番、ティーショットを放つ中島啓太(撮影・伊藤笙子)
 17番、第3打で木の奥にグリーンに向かってアプローチを打つ中島啓太(撮影・伊藤笙子)
 16番、第3打でアプローチショットを放つ中島啓太(撮影・伊藤笙子)
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 「男子ゴルフ・日本シリーズJTカップ・第1日」(30日、東京よみうりCC=パー70)

 前週に賞金王を決めた中島啓太が1イーグル、5バーディー、ボギーなしの63でラウンドし、7アンダーで単独首位に立った。同組で賞金ランキング2位の金谷拓実が1打差の6アンダーで2位。2打差3位に吉田泰基と岩田寛、前週優勝の鍋谷太一がつけた。石川遼は2アンダーで9位発進。

 今季のキングがいきなりギャラリーを魅了した。3番パー4の残り114ヤードの第2打。中島が56度のウエッジで放ったショットはピン右20センチに着弾し、奥からバックスピンで戻ってカップイン。右手を突き上げた。

 「完璧なショットが最高の結果になってくれてよかった」とショットインイーグルを振り返ると、次の難しい4番パー4もパーでしのぎ「流れを作れた」。6、7番の連続を含め、さらに5バーディーを積み重ねた。

 前週まで賞金王を競い合った金谷と同組のラウンド。2歳年上の先輩とは互いのプレーやゴルフに取り組む姿勢を尊敬し合う“相思相愛”の関係だけに、初日を終え「あと3日で終わってしまうのが寂しい」と漏らした。

 激しく火花を散らした前週までの戦いが終わっても、雰囲気が変わることはない。「もう関係ない。本当に一緒に戦えるということは一番楽しい」。ともにボギーなしで1打差の1、2位で終えた一日を振り返る。

 賞金王になれたのも目標の存在で好敵手でもある先輩の存在があったからこそと自覚する。「戦う意思を見せてプレーすることが、金谷さんへの恩返しになる。そういう気持ちは忘れずに戦い抜きたい」と手綱を緩めることはない。

 優勝すれば史上5人目(通算6度目)の年間賞金2億円超えとなるが、賞金王としてシーズンの最後を勝って終えることにこだわりがある。「金谷さんとは明日も一緒に回れる。他にもスコアを伸ばしている方が多いので、自分も伸ばして最終組に入り続けられるよう頑張りたい」と先を見据えた。

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