小林夢果 師匠ジャンボのエール胸に9位浮上 連続バーディー直後にショットインイーグル
「女子ゴルフ・QTファイナルステージ・第3日」(30日、葛城GC宇刈C=パー72)
37位から出た小林夢果(20)=ヨコハマタイヤジャパン=が1イーグル、6バーディー、3ボギーでこの日ベストの67をマーク。通算4アンダーに伸ばして9位に浮上した。2週前のステップアップツアー最終戦で初優勝を果たしたばかりの大器が師匠・尾崎将司のエールを胸に、来季のレギュラーツアー出場権を狙う。小倉彩愛が9アンダーの単独首位。3打差の2位に脇元華、菅楓華が続く。4年ぶりの日本ツアー復帰を目指すアン・シネ(韓国)は4位。
小林が圧巻の内容で3日目を締めくくった。16、17番と連続バーディーを奪って迎えた18番パー4。「最後の上がりは3つ絶対取る」と集中を最大限に高めて、残り130ヤードからPWで放った第2打は直接カップイン。想定以上のショットインイーグルに「(パー4イーグルは)今年初めて。うれしい」と笑顔になった。
1Wの平均飛距離が260ヤードを誇るプロ2年目。レギュラーツアーでこそ実績はないが、今季は11月のステップアップツアー最終戦の京都レディースでプロ初優勝を果たした。2018年からジャンボアカデミーで師事する尾崎将司に優勝報告したところ「この調子で(QT)ファイナルも頑張れ」とエールをもらった。
師匠からの言葉を胸に「やっぱり上で戦いたいし、もっともっと強くなりたい」と向上心が尽きない20歳。今季復活優勝を果たした原、西郷を輩出したジャンボ軍団から、来季もまた楽しみな逸材がツアーで存在感を見せそうだ。
◆小林夢果(こばやし・ゆめか)2003年9月1日生まれ。埼玉県出身。8歳からゴルフを始め、大宮東中卒業後の18年、ジャンボアカデミーに1・5期生として入門。21年のプロテストに一発合格し、22年3月の明治安田生命レディースでツアーデビュー。23年11月の下部ツアー、京都レディースオープンでプロ初優勝。ドライバーの平均気距離は260ヤード。167センチ。横浜タイヤジャパン所属。