石川遼が猛チャージで3位浮上「あしたの後半、アレを争えるところにいたい」 日本シリーズJTカップ

 18番でパーセーブし、拳を握る石川遼(撮影・伊藤笙子)
 3番でチップインイーグルを決め、拍手で迎えられながら4番へ向かう石川遼(撮影・伊藤笙子)
 2番でショットインイーグルを決め歓声に応える石川遼
3枚

 「男子ゴルフ・日本シリーズJTカップ・第3日」(2日、東京よみうりCC=パー70)

 9位で出た石川遼が1イーグル、7バーディー、1ボギーの62でスコアを八つ伸ばし、通算11アンダーで首位と2差の3位に浮上した。最終日に逆転で今季初勝利と今大会3勝目を目指す。中島啓太が68で通算13アンダーとし、この日66と伸ばした蟬川泰果と首位に並んだ。3位が石川と金谷拓実。

 目の覚めるようなイーグルだった。3番パー4で石川が残り135ヤードの第2打を9番アイアンで放ったボールが手前5メートルに落ちて真っすぐにピンに向かって転がり、そのままカップに消えた。

 その瞬間、悲鳴のような大歓声とともに右手を強く握って激しくガッツポーズ。グリーン上でカップからボールを披露と、右手で高々と掲げて声援に応えた。

 「カップは狙っていなかった。(ピンの)手前3メートルくらいに乗せるイメージだったが、思ったよりキャリーが出てしまいカップに届いた。ほんとラッキー」。そう振り返ったが、1番でのバーディー発進に続くイーグルで一気に波に乗った。

 5番からは4メートル、6メートル、2・5メートルを次々と沈めて3連続。難しい8番パー3はボギーとしたが、12番では20メートルを沈めるなど後半も3バーディーを加えて、一気に浮上した。

 「今年こういうラウンドがもっとあってもよかった」と振り返ったが、点数をつけると「90点」という。ショートアイアンやロングパットでスコアを作ることができたのは評価できた一方で、悔いが残るショットが二つあった。

 一つは右ラフからグリーン右手前バンカーに入れた9番の第2打。もう一つはグリーン奥にラフに外した16番の第2打だ。9番はバンカーからの第3打は寄らなかったが3メートル半を沈め、16番は難しいアプローチを寄せたが「あれはほぼボギーなんでパーセーブできたのは奇跡」。今大会前に掲げた防げるミスは防ぐマネジメントができなかった二つのショットを反省した。

 前日は残り2日間で首位との8打差を「いいゴルフをすればまだギリギリ」と表現したが、この日は「聞かれたのでつい出てしまった答え」と苦笑いで修正。「きょうはコツコツとやってきてることが数字に出てくれたラウンドしかない」と謙遜する。

 とはいえ、首位と2打差で今季初のアレは目前だ。「アレって何でした?」ととぼけながらも「泰果、啓太、拓実に永漢がいて、というところに僕の名前が並んでいるのは、今年できなかったところ。あしたの後半にアレを争えるところにいたい」と今季最後の18ホールに臨む。

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