米ツアー本格参戦の久常涼、1アンダー上々発進 初ラウンドも堂々いきなり367ヤードドライブで魅せた

 「米男子ゴルフ・ソニー・オープン・第1日」(11日、ワイアラエCC=パー70)

 日没のため19人が競技を終えられなかった。今季から米ツアーに本格参戦する久常涼(21)=SBSホールディングス=がツアーメンバーデビューを果たした。16ホールを終え、2バーディー、1ボギーの1アンダーと、緊張の中でもまずまずの滑り出しを見せた。68の桂川有人と蟬川泰果の暫定29位が、計8人が出場した日本勢の最上位。2022年大会覇者の松山英樹は70で、平田憲聖と並んで同67位と出遅れた。62をマークしたキャメロン・デービス(オーストラリア)が首位。

 緊張の中でも堂々のデビュー戦だ。ツアーメンバーとして迎える久常の初ラウンド。イン発進の10番パー4、その第一歩となるティーショットは367ヤードの豪快なビッグドライブだった。「ドキドキしながらやった」と話しながらも、グリーン奥からのアプローチを1・3メートルにからめてバーディー発進。「良いスタートができた」と白い歯がこぼれた。

 悪条件の中でも崩れない。9メートル以上のハワイの海風がコースを舞ったが、その後は淡々と10ホール連続でパーを刻み、「耐えるところは耐えられた」。ただ、ここは世界最高峰の米ツアー。同条件でも首位は8アンダーと突っ走る。「上を見てトップの選手を追いかけたい」と久常は強い向上心を口にした。

 3番はクラブ選択のミスが響き、ショットが乱れてボギー。それでも、日没間近の7番で3メートルを沈めて取り返した。残り2ホールを翌日に持ち越しながらも、好スタートになり得そうな米ツアーの第1ラウンド。「初日としては良かった」と充実感を漂わせた。

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