蟬川泰果は最終日不発の72「去年だったらずるずる崩していた」V争い絡めずも成長実感

 「米男子ゴルフ・ソニー・オープン・最終日」(14日、ワイアラエCC=パー70)

 4位から米ツアー初優勝を狙った蟬川泰果(23)=アース製薬=は2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72と失速。通算9アンダーの30位で4日間を終えた。

 難度の高いコース状況に身構えてしまった。「自分的にはめちゃくちゃ緊張した。スタートしてから今の順位にいることよりも、風がどんどん強くなってきて、出だしのホールのティーショットの打ちづらさがすごくて難しい。ピンポジもすごくシビアなところに切っていて…」。

 優勝を狙える首位と3打差からのスタートで、2番パー4は4・5メートルのパーパットから痛恨の3パット。4番もボギーを喫して、優勝の2文字は一気に遠のいてしまった。それでも、パー5の9番で1つ取り返すと、11番パー3はティーショットをピン右2メートルにつけて、2つ目のバーディーを奪った。

 初出場だった昨年大会は67位。米ツアーでも着実な進歩は示し、自身も「引きずらなかったなと思った。もっと上の順位で終わりたかったけど、去年の自分だったらもう少しずるずると崩していた」と成長を感じた。この日も、序盤に大崩れの気配をのぞかせながらも中盤以降は持ち直した。

 米ツアーは2週後のファーマーズインシュアランス・オープンまで出場する予定。「来週、再来週とチャンスはあるけど、また同じ位置まで持っていってもう1回リベンジしたい」と意気込んだ。

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