男子ゴルフで国内ツアー最多の９４勝を誇る尾崎将司（７７）が４日、千葉市内のジャンボゴルフアカデミーで「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクション　ｓｕｐｐｏｒｔｅｄ　ｂｙ　ＩＳＰＳ　ＨＡＮＤＡ」に出席。自身が主宰し、原英莉花や西郷真央らを輩出したアカデミーの入門希望者を視察した。

　カートに乗って打撃練習場に登場し、選手のスイングを入念にチェック。１月に７７歳になったばかりで、元気な姿を見せた。ただ、ツアー出場は約４年間も遠ざかっている。休止状態となっているツアー復帰への意欲について問われると「ないない、ないない。ほとんどありません。この年になって何をしようっていうんだよ」と苦笑い気味に話した。

　転機はコロナ禍。「この４年間のギャップが大きかった。自分の人生の中でね」と、２０２０年以降は自宅のある千葉県内から出ることもほとんどなくなった。今の生きがいは週１回は食べるふぐ料理と、「できるだけいい環境で子どもたちに練習してもらいたい」という思い。レジェンドは今、後進の育成に力を注いでいる。

　◆尾崎将司のツアー出場　２０１９年１１月のダンロップ・フェニックス（宮崎）が最後で、腰痛のため初日の１２ホールを終えたところで棄権した。２０１９年シーズンは７試合に出場した。レギュラーツアーへのこだわりを持ち、シニアツアーに出場したことはない。