杉浦悠太「いつかグリーンジャケット着たい」「まずは賞金王」 ホワイトベア・スポーツ賞受賞

 副賞の白熊のぬいぐるみとともに笑顔の杉浦
 デイリースポーツ制定「2023年度ホワイトベア・スポーツ賞」を受賞した杉浦悠太(撮影・伊藤笙子)
 デイリースポーツ制定「2023年度ホワイトベア・スポーツ賞」を受賞した杉浦悠太(撮影・伊藤笙子)
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 デイリースポーツ制定「2023年度ホワイトベア・スポーツ賞」の表彰式が8日、東京・内幸町の日本プレスセンタービルで行われた。卓球女子団体の五輪3大会連続メダリストで、昨年5月に現役を引退した石川佳純さん(30)=全農=と、昨年11月の男子ゴルフツアー「ダンロップ・フェニックス」で、史上7人目のアマチュア優勝を成し遂げた杉浦悠太(22)=日大=が受賞し、喜びを語った。

 男子ゴルフ界の新星が“白熊”を抱いた。2007年に石川遼、2011年に松山英樹、2015年に金谷拓実、昨年は蟬川泰果らが受賞したホワイトベア・スポーツ賞。杉浦は近年のツアーの顔たちに名を連ね「僕もその中の1人になれたのはうれしい」と、はにかみながら喜びを口にした。

 昨年11月のダンロップ・フェニックスで史上7人目のアマチュアVを達成。つかの間のオフはさまざまな賞に輝いた。この日は石川さんとともに受賞し、記念撮影では卓球界のレジェンドの隣に立ち、後で「表彰式より緊張したかも」と照れくさそうに打ち明けた。

 それでも、クラブを持てば堂々とした顔つきに変わる。元々、日大に入学した時から力はあった。2年時にはレギュラーツアー5戦に出場して、全て予選通過。3年生だった22年10月は日本オープン選手権で3位と健闘し、ツアープロに引けを取らなかった。

 自信を持ったことでさらに一皮むけた。昨年は6月に日本アマ、8月の日本学生選手権で最終日最終組を経験し「常に上位で戦えるというのをあらためて感じた」という。自信はメンタルに作用してプレーの安定感が生まれ、昨秋の快進撃につながった。

 志は海の外にも向けている。ナショナルチームで同じ釜の飯を食べた中島啓太、久常涼が国外のツアーで活躍の場を広げていることには刺激を受けた。自身は1月にアジアンツアーの最終予選会も突破し、今季初戦は同ツアーから予定している。

 ゴルファーとしての最大目標は松山に次ぐ、日本選手2人目のマスターズ制覇。「いつかはグリーンジャケットを着たい」。目指す米ツアーメンバー入りには、米下部ツアー予選会挑戦などのルートがあるものの、国内の複数年シードを持たない状態では無謀と受け止める。「まずは、これから世界に行くためにも賞金王を取ることが目標」。一歩ずつ世界一への階段を上っていく。

 ◆杉浦悠太(すぎうら・ゆうた)2001年9月12日、愛知県出身。4歳の時にシングルプレーヤーを目指していた父の博倫さんに練習場へ連れられ、ゴルフを始めた。福井工大福井高2年時に日本ジュニア選手権優勝。19年からナショナルチーム入りし、20年に日大へ進学した。23年9月に下部のABEMAツアー、ダンロップ・フェニックス・チャレンジふくしまで優勝した。ドライバーの平均飛距離は290ヤード。172センチ、74キロ。

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